2020-08-5

ロリポップはあらゆる人の表現活動を支えたいという思いから、誰にでも手の届く価格で使いやすいレンタルサーバーを提供しています。

時代とともにインターネットを取り巻く技術や環境も進化しており、サーバーに求められる水準も日々高まっています。

その中でロリポップは、ロリポップ!爆速宣言を中心としたサーバーの高速化・安定化に取り組んでいます。

なぜ高速化・安定化に取り組むのか?

レンタルサーバーは契約していただいているお客様に提供していますが、その先にはお客様が作成したホームページを見ているサイト閲覧者が存在しています。

ホームページの速いレスポンスはお客様とその先のサイト閲覧者を幸せにする

と考えており、サーバーの高速化・安定化を行うことで少しでも速いレスポンスをいつでも返せるように取り組んでいます。

スマートフォンの普及により、誰でも簡単にいつでもインターネットに触れることが可能になりました。今ではPCよりもスマートフォンから閲覧するユーザーの方が多くなっています。

しかしこれは、どのような環境でサイト閲覧者がホームページを閲覧しているか分からないということも意味しています。例えば、

  • 家の中で固定回線のWifiに繋いでいる
  • 都市から離れた環境で3G回線に繋いでいる
  • 地下鉄で4G回線に繋いでいる
  • 通信キャリアの速度制限で低速通信をしている

など様々な場面が想定されます。モバイルルーターも普及しており、必ずしもPCで固定回線で繋いでいるという環境ではなくなっています。

更に5Gの提供も始まり、今後ますます高速化していくことが想定されます。

この様に変化していく時代に合わせ、お客様に常に快適なサービスを提供するために、私たちはサーバーの高速化および安定化に取り組んでいます。

高速化・安定化のために取り組んでいること

ロリポップSRE(信頼性向上チーム)の取り組み

ロリポップでは主に安定性向上のためSREの取り組みを行っています。SREとは、Site Reliability Engineeringの略でウェブサイトやサービスの信頼性向上に重点を置いた活動を表します。

どのような取り組みを行っているかを説明すると

  • サーバーが安定したレスポンスを返せていることをを監視
  • 定めた基準をクリアしているサーバーの割合を目標値(KPI)として観測

を行い、サーバーの安定稼働を目指しています。

多くのお客様が利用するレンタルサーバーだからこそ、サーバーの負荷状況は日々変化しており、SREでの日々の監視が重要となっています。

サーバーが落ちたり、高負荷状態が続いている場合は即時アラートが出るようになっており、それについては即時対応をしております。

具体的にどんなことをやっているのか?

  • 実際にお客様に提供しているサーバーにWordPressを設置し、レスポンスタイムを毎分計測
  • 毎朝各サーバーの数値を確認
  • 高負荷サーバーがあれば詳細を確認し、原因の追求と解決を行う

という確認を行っています。

問題がおきた時の対処法は?

レンタルサーバーは複数のお客様で共用しているサーバーですので、少なからず、他のお客様の影響を受けてしまいます。

例えば、サーバーを共用している他のお客様のホームページがテレビで取り上げられたり、SNSで話題になるなどして、アクセスが集中するとその影響を受けてしまう可能性があります。

瞬間的なアクセス増加であれば高負荷状態のアラートをすぐに検知し、他のお客様に迷惑をかけないよう対処を施します。

ホームページ自体が人気となり、定常的にアクセスが増加し、サーバーに高負荷をかけ続けていることになると、こちらから対象のお客様にプラン変更のご提案をさせていただいています。上位プランに変更することで、これまで高負荷だったホームページを快適に利用できるようになります。結果として、高負荷状態のホームページを運営されていたお客様はもとより、負荷をかけていないお客様も快適にご利用いただけるようになります。

SREの取り組み目標値達成率

そういった対応を日々行い、お客様に適切なプランでロリポップをご利用いただくこともサーバーの安定化に繋がっております。私たちは、定めた基準をクリアするサーバーの割合を指標としており、本取り組み開始以降、下記グラフのように改善しています。

ロリポップ!レンタルサーバーでのSREの取り組み目標値達成率のグラフ

ハイスピードプランの提供

市場のニーズに合わせて、2019年9月2日にハイスピードプランの提供を開始しました。

Webサイトでビジネスをされている方にとっては「Webサイトを高速に表示できるかどうか」がビジネスに左右します。

Webサイトの表示に時間がかかるということは、それを見に来てくれているお客様が離脱して機会損失に繋がります。、また、Webサイトの表示スピードはGoogle検索評価にも影響すると言われています。

そのような背景やお客様の要望もあり、速さに特化したプラン「ハイスピードプラン」の提供を開始しました。

ハイスピードプラン提供の背景について詳しくはこちらで公開しています。

ロリポをなめるな! 新プランリリースの裏側に迫る!

ロリポップ初のLiteSpeedの導入

速さを求める上でサイトを表示させるためのソフトウェア「Webサーバー」を何にするかも大切になります。今回、これまでのWebサーバーよりも速さと安定性を兼ね備えた「LiteSpeed」を採用しました。名前からして速そうですよね。

LiteSpeedは人気のCMSであるWordPressとの相性がとてもよく、これまで使用していたものよりも10倍のパフォーマンスを出せるということで、速さに特化するハイスピードプランで採用しました。

※LiteSpeed…WordPressなど様々なCMSとの相性を重視した、第4世代のWebサーバー。高速化・高負荷時の安定性に優れています。WordPressの速度は、Apacheと比較すると84倍の性能です。(litespeedtech.com の「WordPress Perfomance by Server」の数値参照)

エンタープライズプランアップデート

2020年4月15日には、ビジネスユース向けのエンタープライズプランのアップデートを行いました。

このアップデートはハイスピードプランの提供がきっかけでした。ハイスピードプランの提供を開始したところ、エンタープライズプランをご利用のお客様からもLiteSpeedを使いたいという声が寄せられました。

エンタープライズプランのお客様はビジネスで使うことが多いからこそ、速さに拘りたいはずと考え、LiteSpeedの導入、そして時代に合わせて容量も1TBご用意いたしました。

実際ロリポップはどのくらい速くて安定してるの?

ここまではロリポップが取り組んでいることを中心にお伝えしました。その取り組みの結果、ロリポップの速度がどのくらい向上したのかを検証しました。

検証方法

  • 各webサーバでWordpressにテストデータを入れた物を作成
  • 毎分WordpressのTopページを表示する際のクエリーを投げ、完了するまでの時間を計測

テストサイトのTopページ表示が完了するまでにかかる時間を毎分各サーバーで計測しています。

検証結果

ライトプラン・スタンダードプランのサーバーで表示が高速になり、安定性が向上しました。ハイスピードプランは高速な状態で安定していることも検証できました。

より高速にできる要素の発見

0.5秒〜1秒だったレスポンスタイムが約0.25秒となり、
最大で約4倍の高速化に成功しました。(縦軸のmsはミリ秒のこと)

※検証用に設定したスタンダードプランのサーバー
※検証期間(2019年8月1日〜2020年5月31日)
※検証用に抽出したサーバーのデータベースにテストデータの入ったWordpressサイトを設置し、TOPページの表示速度を計測

サーバーをより高速にできる要素を特定し、一気に改善することができました。

日々のチューニングで徐々に改善

約0.75秒だったレスポンスタイムが約0.50秒に改善!
1.5倍の高速化と安定性の確保に成功しました。

※検証用に設定したライトプランのサーバー
※検証期間(2019年9月1日〜2020年7月31日)
※検証用に抽出したサーバーのデータベースにテストデータの入ったWordpressサイトを設置し、TOPページの表示速度を計測

サーバーに負荷をかけている要素を日々調整し、少しずつ速いレスポンスになるよう改善しました。

3ヶ月間の安定稼働

グラフから3ヶ月間安定して稼働していることが分かります。レスポンスタイムも約0.035秒ととても高速です。

※検証用に設定したハイスピードプランのサーバー
※検証期間(2020年4月1日〜2020年6月30日)
※検証用に抽出したサーバーのデータベースにテストデータの入ったWordpressサイトを設置し、TOPページの表示速度を計測

お客様自身でできる速度改善方法があります

ロリポップの設定でできる速度アップ方法

ロリポップ!アクセラレータをオンにする

この機能をオンにするだけで、WordPressで制作されたサイトで24倍のパフォーマンス改善がみられました。アクセス急増などの高負荷時に特に役に立ちます。

仕組みや設定方法など詳しくはロリポップ!アクセラレータ機能紹介をご確認ください。

PHPをモジュール版に変更する

スタンダードプランをご利用中のお客様でPHPが「CGI版」のお客様はぜひ「モジュール版」へ変更を行ってください。(昔からロリポップをご利用いただいているお客様はCGI版のままのことがあります。)
CGI版よりもモジュール版の方が7倍速くレスポンスを返せることが過去のテストでも実証されています。

それだけでもホームページの表示速度が速くなりますので、試してみてください。

詳しくはCGI、SSI、PHP、SENDMAILについてをご確認ください。

Webサイトの速度アップ方法

高速化についてはサーバー側の問題だけでもありません。

「ホームページに載せている画像を圧縮」「WordPressのプラグイン同士の相性・数」「キャッシュの活用」「HTMLの記述」など、様々な要素があります。

ページの表示速度が速くならないという場合には、サーバーの他にも見直してみてください。GoogleのPageSpeed Insightsを使えば、どの項目で改善できるかを分析してくれます。

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