カテゴリー
収益化しよう

稼ぐだけじゃない。収益を確保しつつ、ブランディングも適えるブログの作り方

ブログの目的はさまざまで、アフィリエイトサービスを利用すれば広告による収益化も可能です。しかし、収益化だけを目的にしてしまうのは少しもったいないです。

特にテーマやジャンルが固定された特化ブログであれば、読者には専門的な情報が掲載されたブログとして周知、認識されます。それだけでなく記事の筆者であるあなた自身も専門知識を備えた「その道のプロ」として認識され、信頼されることにもなります。

個人ではない企業、法人のオウンドメディア(ブログ)であれば、自社の商品やサービスを紹介するだけでなく、業務に関する話題や知識を提供することは読者の信頼を得ることにもなります。すぐに収益に繋がらなくても長い目でみればプラスとなることが多いのも事実です。

とはいえ、収益がまったくない、あったとしてもかなり少ない状態のままでブログを続けて運営していくのも難しいもの。

この記事では日々の広告収益を確保しつつも、それ以外の目的を適える、特にブランディングも適えるブログの作り方について解説します。

目的が1つではなくて複数になりやすいブログだからこそ、続けることで恩恵を受けるブログ運営を目指しましょう。

収益以外に得られるもの

ブログで収益を得るためにアフィリエイトやGoogleアドセンスなどの広告を導入する方は多くいます。しかし、導入してはみたものの思うように収益が上がらずにブログを運営するモチベーションを失ってしまう方は多いものです。

また、広告収入が目的でないブログであったとしてもPVが思うように増えず、ブログを運営するモチベーションを失ってしまう方もいます。

モチベーションを失わないためにも、ブログにおいて得られるもの、副次的な効果を知っておきましょう。

収益以外にも副次的な効果を得やすいのは特化ブログです。

特化ブログを収益化する10の方法」の記事でも説明しましたが、特化ブログは掲載する情報に専門性も正確性も求められます。また、読者(ユーザー)は、記事を書いた人、そしてそのブログを運営している企業、法人に注目する傾向が強いです。

実生活でも誰だか分からない、知らない人の話はまともに聞かない、その話も信憑性が薄いと感じるように、その記事を書いた人にどんな専門的な実績や知識があるのか、そしてそのブログはどんな企業が運営しているのかを明示することは情報の信頼性に繋がります。

この信頼性こそがブログで収益以外に得られるものです。

ブログで得た信頼性はネット上だけで有効なものとはならず、実生活においても有効に働きます。

ブログのテーマ、ジャンルに大きく依存するとはいえども、ブログによって得た信頼から講演を頼まれたり、書籍の執筆を依頼されたり、企業、法人のブログなら仕事と直結する相談なども起こります。

また、雑記ブログは専門性が薄いため特化ブログよりは信頼を得にくくはありますが、決して信頼を得られないというわけではありません(詳しくは次の節で説明します)。

収益だけがゴールになるとは限らない、他にもメリットがあることを認識すれば、ブログの運営にも柔軟かつ臨機応変に対応できるでしょう。

ブログを「1つのサービス」として考える

特化ブログも雑記ブログも、ある1つの考え方を持って運営を行えば収益や信頼性を得やすくなります。

それはブログを1つのサービスとして考える、ブログを通して価値を提供することを考えることです。

ブログを情報提供するだけのツールとして運営すると本当にそれだけになってしまいますが、情報提供した上で何を提供するのか、その価値を使って読者にどう動いてほしいのかまでしっかり考えれば、ブログは1つのサービスとしても機能します。

たとえば雑記ブログ、特化ブログについては次のように考えて運営しましょう。

1.雑記ブログ

雑記ブログは専門性が薄くなりがちであり、他のブログとの差別化も難しいため、具体的な価値を与えにくく信頼性も得にくいデメリットがあります。

そんな雑記ブログで信頼性を獲得するには、専門性はなくとも正確な情報を発信することが大切です。

専門的な知識もなく、言っていることが噂レベルでしかない人の話は信用しないように、嘘偽りのない、読者を騙すような表現を使わないよう真摯にブログを運営しましょう。

また、正確性に加えて独自の目線や切り口で情報を伝えることが出来れば、少しずつではありますが信頼性は増していきます。

雑記ブログはブログよりも筆者であるブロガーそのものが評価される傾向にありますので、自分自身の人となりを評価してもらう、「自分自身がサービスだ」という気持ちでブログを運営すると良いでしょう。

インフルエンサー的な立ち位置が雑記ブログと相性が良いのは、インフルエンサーが言ったこととして雑記ブログが評価されるように、個人としてブランディングされているからです。

2.特化ブログ

前述のように、特化ブログは掲載する情報に専門性も正確性も求められます。

ただし、その専門性と正確性こそが他との差別化となり、特化ブログのメリットにもなるのです。

そんな特化ブログで信頼性を獲得するには、情報の即時性と独自の見解を発信することがポイントとなります。

特化ブログは「その道のプロ」として認識されているからこそ、情報をキャッチして公表する速さと専門性を活かして独自の見解を発信することが出来れば、雑記ブログ以上に信頼性は増します。

(もちろん急いでいるからといって正確性を欠いた情報を発信するのはダメですよ)

また、専門性があるからこそ(自社、他社に限らず)読者に適切な商品、サービスを紹介することもできますし、ブログで得た信頼性によってブログ以外の場所での活動も可能になります。

特化ブログは専門性を充分に活かすことを考えて情報を発信する、ブログを使ってもらうことで読者の悩み解消や行動を促すサービスを提供すると考えて運営すると良いでしょう。

特化ブログは企業、法人がオウンドメディアとして活用していることも多く、個人ではなく運営会社としての信頼性とブランディングにも繋がります。

収益以外のコンバージョンポイント

ブログの目的が広告収益である場合は、アフィリエイトのリンク先で商品の購入やサービスの申し込みがコンバージョンポイントとなるのですが、広告収益以外の目的があるならばコンバージョンポイントも別に設定する必要があります。

目的が数値として表わしにくい、設定しにくい指標は、ブログの種類はもちろん取り扱うテーマやジャンルによっても変わってくるため、目的に伴うKPI(Key Performance Indicators)とKGI(Key Goal Indicator)を含めてしっかり考えましょう。

KPIは重要業績評価指標であり、目標を達成するための要素かつ、達成度を測るための要素でもある効果指標です。

KGIは重要目標達成指標であり、目標を数値として定量的に評価する指標であり、ここでは目的の達成であるコンバージョンポイントの数として見ると良いでしょう。

たとえば雑記ブログ、特化ブログにおいて目的に準じたKGI、KPIを設定するなら以下の表のように設定できます。

目的KGIKPI
情報周知・拡散ブログ全体とブログ記事単体のPV数ブログ全体とブログ記事単体のセッション数、ユーザー数
ファン(リピーター)の獲得ブログのTOPページのセッション数、読者登録数(RSS登録)、SNSアカウントのフォロワー数、リピーター(2回目以降の訪問セッション数)、SNSのエンゲージメント数
見込み顧客、お問い合せの
獲得
資料のダウンロード数、お問い合せ数資料のダウンロードページのPV数、お問い合せページのPV数

それでは、この目的を上から順に説明していきます。

情報周知・拡散

雑記ブログ、特化ブログとも情報周知・拡散が目的の場合は、まずはユーザーに知ってもらうことが目標となるため、ブログ記事を閲覧してもらうこと(ブログのPV数)をKGIに設定します。

そして、そのKGIの要素となるPVを分解して、実際にブログ記事を閲覧したのべ人数であるユーザー数をKPIとして設定します。

この2つを設定することで、KPIから自身のブログでよく閲覧されている人気記事(需要がある情報)や、逆にあまり閲覧されていない記事(需要がない情報)も把握できます。

ファン(リピーター)の獲得

雑記ブログ、特化ブログともブログを閲覧したユーザーの中から、また再びブログを見てくれたユーザーがどのくらいの数なのかを把握するため、ファン(リピーター)の数を確認しましょう。

Googleアナリティクスではリピーター(2回目以降の訪問セッション数)がそれに当たります。これをKPIとします。

そして、そのKPIからどのくらいのユーザーがブログのTOPページに移動しているかの数をKGIとします。

(ブログのTOPページに移動するユーザーの意図は、「最新のブログを読む」「ブログの管理者の情報を探している」などであると考える事もできます。)

「読者登録」や更新情報を送信する「RSS登録」などを使っているブログであれば、それをKGIにするのも良いでしょう。

また、ブログとSNSを並行して使用しているのであれば、SNSのエンゲージメント数(いいねやリツイートなど)をKPI、新規フォロワー数をKGIに設定するのも一つの方法です。

但し、これは厳密に言えばブログのコンバージョンポイントというよりはSNSのコンバージョンポイントなので、あくまでブログとは相関関係のKPI、KGIとして捉えておいて下さい。

見込み顧客、お問い合せの獲得

特化ブログはブログ記事で全て完結するものばかりではなく、別に資料を作成して提供するためにダウンロード出来るようにすることや、ユーザーからの質問に応じるためにお問い合わせフォームを設置することも少なくありません。

そのような場合は資料のダウンロード数、お問い合せ数がKGIとなり、必然的に資料のダウンロードページのPV数、お問い合せページのPV数がKPIとなります。

特化ブログでは、この見込み顧客とお問い合わせがブログのブランディングに大きく関わると言っても過言ではありません。

特化ブログは「その道のプロ」として信頼されることでブログ以外の場所での活動に繋がるからであり、そのきっかけであり成果として見る数字が「見込み顧客とお問い合わせ」の獲得だからです。

そしてブログ以外での活動実績を重ねることで更にブログの信頼度も上がり、ブランディングにも繋がる相乗効果を生み出すのです。

これは雑記ブログにはあまり当てはまりませんが、記事の質や行動のヒントにもなりますので知っておくことをおススメします。

このように広告収益以外にも目的に準じたKGI、KPIを設定してさらに分析も行えば、ブログの目的の達成に限りなく近づくのはもちろん、自身のブログの強みや弱みを把握し、それに伴うブログの改善点も明確になります。

また、ブログの使いやすさ(ユーザービリティ)の向上はブログの信頼性を上げて好印象を与える助けにもなり、引いてはブログの知名度や権威性など、ブランディグとしても機能するのです。

これは同じ人やモノに接する頻度が増えれば増えるほど、その人やモノに対して好印象を抱くようになる心理現象(単純接触効果、ザイオンス効果)によるものです。もちろんブログも例外ではありません。

まとめ

ブランディングの良いところは、もう1つの目的である広告収益を上げることにも貢献することです。

信用できない人の話はまともに聞かない、信用できないお店の商品は買わないように、広告も信用できるブログに掲載されているからこそクリックされ、そこから商品の購入やサービスへの申し込みも行われやすくなるのです。

つまり、広告収益が目的ではなくても、ブログを1つのサービスとして考える、ブログを通して価値を提供することを考えてブログを運営し、信頼性を獲得すれば広告収入もそれにともなって伸びてくるのです。

いかに広告をクリックさせるか、いかにアフィリエイトから商品を買わせるかばかりを考えると、上記の考え方を忘れてしまって、こちらの都合ばかりを押しつけるブログ記事を書いてしまいます。

そのようなブログでは信用を得てブランディングを行うことが実現できないどころか、逆に信用を失うだけでなくしだいに読者は離れていき、広告収益も上がらない悪い連鎖が起こりやすくもなります。

何事も長く続けるには信用が欠かせません。それを続けることで恩恵を受けやすくもなることを頭に置いて、日々あなたのブログを運営していただけると幸いです。

カテゴリー
収益化しよう

Google AdSenseを導入して収益を得られるWordPressブログを実現しよう!

ブログを始める目的や理由の1つとして、収益を得たいという方は意外に多く存在します。

ブログによる収益化といえば広告掲載によるものが主な方法ですが、広告収入にはいろいろな種類があり、ブログに適しているもの、適さないものがあります。

そんな広告収入でブログに適しているものといえばGoogle AdSense(以下「Googleアドセンス」と表記します)やアフィリエイトサービスが挙げられます。ただ、どちらもただ掲載すればよいわけではなく、掲載すれば簡単に稼げるようになるものでもありません。

この記事では、Googleアドセンスをブログに導入して収益を得るための工夫やヒントについて解説します。

ぜひ、あなたのブログにもGoogleアドセンスを導入して、収益を得るきっかけにしてください。

Google アドセンスとは

Google アドセンスとは、自身のブログに主にバナー広告を掲載し、読者(ユーザー)がその広告をクリックorタップすることで、メディア運営者のあなたに報酬が支払われるクリック型報酬広告です。

通常のアフィリエイトサービスは広告リンクをクリックorタップしただけでは報酬は発生せず、広告のリンク先で商品の購入やサービスの申し込みが行われる(コンバージョンする)と報酬が発生します。

一方、Googleアドセンスは広告をクリックorタップした時点で報酬が発生します。

さらにGoogleアドセンスの優れている点は、ブログの記事に関連する広告が自動で選ばれて掲載されるため、自分で掲載する広告を選ぶ手間がないことです。

掲載したいページ、場所にタグを埋め込むだけで、すべて自動で広告を表示してくれます。

これにより広告掲載の手間がほぼ省略されるため、記事を書くことだけに集中することができる広告サービスだといえます。

また、自動で広告が選ばれるということは、ブログ記事に関連する広告を探しにくい(選ぶことが難しい)雑記ブログには適した広告サービスでもあるのです。

雑記ブログに関して詳しく知りたい方は【初心者向け】雑記ブログの始め方・書き方から公開まで、じっくり解説をご覧ください。

逆に、テーマやジャンルが決まっている特化ブログでは、適した広告を探しやすいため、Googleアドセンスよりもアフィリエイトサービスのほうが適した広告を選びやすいというメリットがあります。

特化ブログについては【初心者向け】特化ブログの始め方・書き方から公開まで、じっくり解説で詳しく説明しています。

Googleアドセンスを導入する前の注意点

Googleアドセンスの広告を掲載するにはGoogleへ申請を行い、承認される必要があります。

また、承認されるにはいくつかの条件があります。主な条件は以下の4つです。

  1. 独自ドメインで運用しているか
  2. アダルトやアルコールに関する記事でないか
  3. オリジナル記事はあるか
  4. ある程度の記事数、文字数があるか

それぞれについて解説していきます。

1.独自ドメインで運用しているか

まず、ブログのドメインは独自ドメインでないといけません。

以前は無料ブログサービスの共有ドメインでも承認されていましたが、2021年6月現在では独自ドメインでないと承認されないようになりました。

よって、今はレンタルサーバーを借り、独自ドメインを取得してブログをつくる必要があります。

(この記事ではWordPressにてブログを制作したとして説明します)。

2.アダルトやアルコールに関する記事でないか

次に、アダルトやアルコールに関する記事、他にも暴力的な記事やタバコ、ドラッグなどの記事はGoogleアドセンスを掲載することは出来ません。

また、審査時にNGな記事はなくても、承認後にNGな記事をアップしてGoogleアドセンスを掲載した場合、規約やポリシーに違反したとみなされます。広告の配信停止、最悪の場合はアカウント停止などの措置がなされます。

一度アカウントが停止、無効にされたユーザーは再度のGoogle アドセンス参加はできなくなります。充分に注意してください。

3.オリジナル記事はあるか

Googleアドセンスの公式ヘルプページにも記載があるように、「他にはない魅力があるか」「ユーザーの興味を引く独自のコンテンツ(記事)があるか」が問われます。

つまり、あなた自身のオリジナルの情報を記事にする必要があるということです。

他のサイトやブログに掲載されていることをただ引用するのではなく、あなた自身の体験や知識を交えた記事を書くことでオリジナル記事をブログに掲載しましょう。

4.ある程度の記事数、文字数があるか

Googleアドセンスの審査は、ある程度の記事数を揃えた後に申請しましょう。

なぜならばブログに広告を掲載するに値するかどうかを審査するための記事がなければGoogleは審査すらも出来ないからです。

また、記事があったとしても極端に少ない、記事一つ一つの文字数も少なくて内容が薄い記事であれば、審査する側も内容が乏しいと判断します。

審査に通るための記事数(文字数)はハッキリしていません(公式でも発表されていません)が、記事数は30程度、記事の文字数も1,000文字以上は揃えておきたいところです。

ただし、この数はあくまで目安であり、これよりも少ない数で審査に通ることもありますし、これより多くても審査に通らないこともあります。

その他の条件を満たしているかをしっかり確認して申請を行いましょう。

実際に申請、導入してみよう

上記の条件を満たしたところで、実際にGoogleアドセンスを申請してみましょう。

Googleアドセンスの公式ヘルプページより「ご利用開始」ボタンをクリックします。

すると以下のお申し込みフォームに移動しますので、申請するブログのURL、および審査結果を受け取るメールアドレスを入力します。

また、「こちらのメールアドレスにアドセンスの有益な情報をお届けします」の項目は、「自分のアカウントに合わせたヘルプや提案に関するメールを受け取る」を選択することをおすすめします。

「保存して次へ」ボタンを押すと、GoogleアドセンスとGoogleアカウントを連携する設定画面になります。

ここではすでに所持しているGoogleアカウントと連携もできますし、新しいGoogleアカウントを作成することもできます。

国または地域を選択後、利用規約を読んで問題が無ければチェックを入れて「アカウント作成」をクリックします。

次は、報酬の入金先である支払先情報を入力します。

(すでに所持しているGoogleアカウントで連携した場合は、登録している名前や住所が表示されています)

「送信」をクリックします。

すると「サイトをAdSenseにリンク」の画面に遷移され、あなたのブログ専用のアドセンスコードが表示されます。

このアドセンスコードをWordPressのブログに貼り付けます。

コードは基本的にはHTMLの<head>タグと</head>タグの間に貼り付けます。

WordPressのブログの場合も同様ですが、分からない場合は「AdSenseコードの追加について詳しくはヘルプをご覧ください」のテキストリンクを押すと下記のヘルプページが表示されますので、参考にしてコードを貼り付けてください。

貼り付けた後は「サイトにコードを貼り付けました」にチェックを入れ、「完了」をクリックすれば、Googleアドセンスの申請の完了となります。

申請の結果、掲載可否の返信は早い時は1日で、遅い場合は一ヵ月以上かかる時もあります。

承認が通れば、Googleアドセンスの登録は完了です。

また、非承認になったとしても再度申請できるので、返信内容を確認してそれに沿った修正を行った後に再度申請しましょう。

見られやすい場所に広告を表示させよう

Googleアドセンスが承認されたら、いよいよ自身のブログに広告を表示させましょう。

広告による収益を上げるには、読者に広告を見てもらった(認識してもらった)上でクリックorタップしてもらうことが肝心です。

ここではクリック率が上がり、クリック単価も上がるGoogleアドセンスの運用についてポイントを2つ説明します。

クリックされやすい記事をつくる

Googleアドセンスは広告を掲載する記事に則した広告が表示されるため、しっかりと書かれた記事であればあるほど表示される広告の精度も上がります。

たとえば自身の旅行の経験を詳しく書いたブログ記事ならば、表示される広告は「ツアー予約の広告」や「ホテル予約の広告」などでしょう。

しかし旅行記事とは全く関係のない広告、たとえば「マンガの広告」が表示されてもクリックされることはあまりありません。

旅行記事を読んでいるユーザー(読者)が興味を持つ広告は「旅行の広告」だからです。

また、クリックされやすい記事の特徴の1つに、悩みを解決する記事があります。

なぜならば検索流入する多くの読者は知りたいことがあるから検索を行い、そして、その情報が掲載された記事に悩みを解決するきっかけとなる広告が表示されているならば知りたいと考えるからです。

自動で広告が選ばれるGoogleアドセンスだからこそ、読者の欲しがる情報を掲載する、悩みを解決する記事を書くことを意識してみてください。

クリック単価が高くなる仕組みを知る

Googleアドセンスではジャンルやテーマが決まっている特化ブログのほうが、クリック単価が高い広告が表示される傾向にあります。

その理由は、特化したブログは記事単体だけでなくブログ全体に関係した(マッチした)広告が表示されやすいため、クリック率も高くなるからです。

また、クリック率が高いということは、広告主にとっても周知、集客が増える(広告の効果が高くなる)という良い結果が生まれるため、広告費を更に出資することにつながります。

その上、広告を出稿している企業としても効果が高いメディア(サイトやブログ)に広告を表示したく、効果が高いブログを指定して広告を配信する「広告枠の指名買い」が起こります。

つまり、あなたのブログの広告枠が指名買いされた場合、必然的にクリック単価も上がるため収益も増えるのです。

クリック単価を高めるには、上記でも説明したようにクリックされやすい記事を書くことを心がけましょう。

簡単だからこそ注意すべきこと

Googleアドセンスは簡単に導入できることがメリットの広告ですが、注意すべきこともあります。

ここでは改善のつもりが、逆効果になってしまうGoogleアドセンスの運用について説明します。

広告を(無理矢理)見せることを目的にしない

Googleアドセンスはクリックorタップされることで報酬が発生し、あなたの収益となる広告です。

よって、読者に広告を見てもらう(認識してもらう)ことが肝心なのですが、だからといって目立つ場所に広告を表示させたり、画面いっぱいに広告を表示させて、むやみにクリックさせればよいというわけではありません。

むしろ読者は記事を読むことを阻害するような広告表示は、クリック率もクリック単価も落ちる傾向にあります。

あなたもサイトやブログを見ていて画面いっぱいに表示された広告や、画面をスクロールしても追いかけてくる広告が邪魔だと感じたことがあると思います。

たしかに誤クリック、誤タップによって一時的に収益は発生しますが、誤クリック、誤タップした読者が誘導先である広告主の商品、サービスを買うことはありません。広告主側も売上に貢献しないメディアへの広告表示は避けるようになり、適切な広告が表示されなくなってしまいます。

また、広告を無理矢理見せられるブログを積極的に見ようと思う読者はいません

最終的には広告収入どころかブログそのものの見られる機会すらも失ってしまいます。

コピー記事や伏せ字でもNGとなる

前述の通りGoogleアドセンス広告を掲載する記事にはオリジナル記事が求められますが、時には承認後に収益を手っ取り早く増やそうとコピー記事を量産したり、NGな記事については該当キーワードを伏せ字にしてポリシー違反を逃れようとする方も現れます。

引用の範囲を超えたコピー記事はポリシー違反とみなされるのはもちろん、コピー記事に集まる読者は質が低い傾向にあるため、広告主も広告表示を避けるだけでなく、コピー記事は広告収益だけでなく検索結果にも表示されなくなってしまいます。

また、NGな該当キーワードを伏せ字にすればポリシー違反から逃れられるということもありません。

Googleアドセンス広告はキーワードだけでなく、前後の文脈も含めて判定を行っているからです。

伏せ字でなくて隠語を使ってもNGと判定されます。

さらに、画像でも(特にアダルトは)NGと判断されるので、掲載しないよう注意しましょう。

まとめ

広告収入を増やすために必要なことは、読者のことを第一に考えることです。

ブログの記事を読むのも、そしてそこに掲載された広告を見てクリックするのも他ならぬ読者です。

独自の経験、視点を含めてオリジナルな記事を書き、有益な情報や悩みを解決に導くことができれば読者から支持されるだけでなく、広告主からも掲載を望まれるブログになり、そしてあなたも広告収益を得ることができます。

関係するすべての人が価値を得られるブログを目指してブログを運営していきましょう。

カテゴリー
未分類

備えが大事!WordPressのセキュリティ対策

こんにちは、ロリポップCRチームエンジニアのmochikoです。今回は、今すぐチェックしてほしいWordPressのセキュリティ対策についてまとめていきます。

セキュリティ対策を怠って攻撃を受けると、あなたのサイトが被害を受けるだけではありません。
そのサイトが悪用されてまったく無関係な人への攻撃に使われてしまったり、個人情報などを管理している場合は、個人情報が抜き取られてしまったりと、被害を拡大させるリスクもあります。

セキュリティ対策で「絶対安心な方法」というものは、残念ながら存在しません。攻撃手法も日々進化しています。だからこそ、いろいろな対策を組み合わせることで、少しでもリスクを減らしていただきたいと思います。

対策だけ知りたい方は、最後にこれだけは確認してほしい!という対策をまとめていますので、ぜひそちらをご覧ください。

WordPressが狙われている

WordPressは世界中でもっとも多く利用されているCMS(Contents Management System、コンテンツ・マネジメント・システム)です。W3Techsの調査によると、インターネット上のすべてのサイトの41.8%がWordPressで作られています。

これは悪意のある攻撃者から見れば格好の標的です。WordPressを使っているサイトに対して、ある1つの攻撃手法が確立できれば、インターネット上の40%超のサイトに対して同じような攻撃を仕掛けることができる可能性があるからです。

WordPressを使ってサイトを運営している方には、ぜひこのことを意識して運営していただきたいと思います。

WordPressの改ざんってなに?

改ざんとは?

「改ざん」という言葉は本来、故意や悪意のあるケースも過失のケースも含む言葉です。文書や記録などに本来なされるべきでない変更が加わることを意味します。

今回の記事で「改ざん」という言葉を使うときには、悪意のある第三者(=攻撃者)から変更が加えられることを意味します。

たとえば、攻撃者によって下記のようなことが引き起こされる可能性があります。

  • WordPressのプログラムの中身を書き換える
  • 攻撃を行うような不正なファイルをサーバー上に追加する

では、攻撃者はどのようにして改ざんしているのでしょうか。攻撃の方法はさまざまですが、共通しているのは、なんらかの脆弱性をついて、そこを足がかりにしているということです。

脆弱性とは?

脆弱性とは、プログラムの不具合や設計上の不備などによって生じる情報セキュリティ上の欠陥のことです。攻撃者はそこを狙ってきます。攻撃者は専用のプログラムを作ったりして、日々いろいろな手法で脆弱性をつく方法を考えています。あなたのサイトも狙われているかもしれません。

サイトの改ざんのイメージ

改ざんされたファイルや不正に設置されたファイルのプログラムは、あなたのサイトから情報を抜き取ろうとしたり、更なる攻撃の起点になったりします。

もちろんせっかく作って運営していたサイトが壊されてしまうのは大変辛いことですが、それだけではなく他の人への攻撃のために自分のサイトが悪用されてしまう可能性があるのです。

では、実際になにが起こるのか、具体的な事例を見ていきましょう。

事例1. WordPress管理画面への不正アクセス

どんなことが起こるの?

ドメイン名/wp-admin.phpドメイン名/wp-login.phpというURLに対して直接アクセスして大量のIDとパスワードの組み合わせを試してログインできるものがないかが試みられるようなケースです。

たとえば、使っているパソコンがウイルスに感染していたり、複数のサービスでパスワードを使いまわしていたり、予測されやすいパスワードを使ったりしている場合に、この手法で不正ログインされてしまい、被害に遭うことがあります。

攻撃による影響は?

WordPressの管理画面にログインできるということは、サイト管理者と同じことができるということを意味します。

具体的には、サイトのデータを改ざんされたり、データベースからデータを抜き取られたりするということです。データベースに個人情報を含む場合は、このような不正ログインによって個人情報流出が起こります。

改ざんされたサイトはどうなるの?

見た目はまったく正常でも、裏で不正なプログラムが動作していることもあるので、どのような状態であるかは一概にいえません。しかし、見た目上でもエラーが出て正常に閲覧できなくなったり、ファイルの更新がうまくいかなかったりなど、なんらかの不具合が発生しているケースが多いようです。

事例2. WordPress本体やプラグインの脆弱性をついた攻撃

どんなことが起こるの?

WordPress本体やプラグインのプログラムの脆弱性をついた攻撃では、その手法はさまざまです。攻撃者は脆弱性をつくことで管理画面にログインしたり、データベースへアクセスしたりということが可能になります。

しかし多くの場合、プログラムの脆弱性はWordPressやプラグインの配布元で速やかに修正されて公開されています。つまり、プログラムをしっかりアップデートしておくことで、脆弱性をついた攻撃にある程度対処できることになります。

WordPressやプラグインのアップデートを怠っていると、このような脆弱性に対処するための修正が適用されないまま、サイトを公開していることになります。これは大変危険なことです。

攻撃による影響は?

脆弱性をついて不正アクセスをすることで、攻撃者は管理画面のIDとパスワードを手に入れることができます。そうなると、サイトの改ざんやデータベースの情報を盗まれたりすることにつながるのは、事例1で紹介したとおりです。

事例3. コンタクトフォームの悪用

どんなことが起こるの?

これまでの事例とは少し違って、これはコンタクトフォームの正常な動作を悪用した事例です。

フォームの利用者あてに確認メールを送るための自動返信機能を悪用します。攻撃者は他人のメールアドレスを使ってフォームを入力することで、そのアドレスにスパムメールを送り付けます。

自動返信機能を使わない設定にするか、不正投稿を防止するreCAPTCHAなどを使うことで防ぐことができます。

攻撃による影響は?

フォームを悪用されるということは、サイト運営者がスパムメールの送信元になってしまうということです。これは、サイトを運営している会社やあなた自身の信頼性に関わることです。

繰り返しになりますが、これはフォーム自体の正常な動作を悪用されているものなので、プログラムの脆弱性についての話ではありません。対策をするにはサイトの運営者による設定の変更や見直しが必要です。

WordPressのセキュリティ向上のための最低限の対策

3つの事例を通して、どのようなことが起こるのかを見てきました。

セキュリティ向上のための対策は多岐にわたります。WordPressの提供元のサイトでは設定ファイルの権限などについて、詳しく紹介されています。一度目を通してみて、できそうだなと思う項目はぜひ対応しましょう。

とはいえ、コンピュータやネットワークに詳しくない人にとっては、難しくてハードルが高いと感じることも多いと思います。最低限の対策として、いくつか簡単にできるものを下記にまとめました。

管理画面について

  1. wp-admin配下にBASIC認証を設定してアクセスを制限する(ロリポップではユーザー専用ページから手軽に設定できる方法を提供しています)
  2. セキュリティ系のプラグインを導入して管理画面のログインURLを変更する

ログインユーザーの管理

  1. adminなどの予測されやすいユーザーIDを使わない
  2. アクセスが不要になったユーザーIDを削除する

パスワードについて

  1. ドメインやユーザーIDを含む予測されやすいものにしない
  2. 少ない文字数や繰り返しの文字列にしない
  3. パスワードを複数のサービスで使い回さない

WordPressとプラグインの管理

  1. WordPress本体とプラグインのアップデートを適用する
  2. プラグインを新しく導入する際は信頼できるものか確認する
  3. 不要になったプラグインは削除する

コンタクトフォームの対策

  1. 不正投稿をブロックするような仕組み(reCAPTCHAなど)を導入する
  2. 自動返信機能を使わない

レンタルサーバーを利用している場合は、サービス側から提供されている機能を活用するのも効果的です。たとえばロリポップでは、以下のような機能を提供しています。ご利用中のサービスでも確認してみると良いでしょう。

最後に、もっとも基本的なことですが大切なこととして、定期的にサイトをチェックすることをおすすめします。

  • サイトにアクセスしてみて正常に表示されるかどうかを確認する
  • FTPソフトなどを使ってサーバー上に不審なファイルが置かれていないかを確認する

被害にすぐに気づけるかどうかは、サイトのデータを復旧できるかどうかの分かれ目になることもあるので、できるだけこまめに確認をするようにしましょう。

もし改ざん被害にあったら

セキュリティの対策をしていても、残念ながら被害にあってしまうことはあります。もしも被害に気付いたら、自分のサイトが攻撃者に悪用されないようにするためにも迅速な対応が必要です。

  • 使用しているパソコンのウイルスチェックを行う
  • 管理画面にログインできる場合はただちにパスワードとログインIDを変更する
  • 管理画面にログインできない場合はFTPソフトなどからWordPressの設定を変更する
  • FTPやSSHのログインパスワードを変更する
  • バックアップデータでサイトのデータを改ざん前の状態に戻せる場合は戻す

もしもの時に備える意味でも、サイトのデータは定期的にバックアップを取っておきましょう。ロリポップではバックアップオプションも提供しています。

まとめ

いつ自分が攻撃者から狙われてもおかしくないということを認識して、普段からセキュリティに対する意識を高めて対策を行いましょう。対策は1つではなく、複数組み合わせて行うのがポイントです。

また、いざというときのためにバックアップで備えておくことと、できるだけ被害を迅速に把握することが大切です。自分のサイトを定期的にメンテナンスするように心がけましょう。

カテゴリー
サイト開設しよう

ブログを始めるにはどちらが良いの?WordPressとnoteのメリット、デメリット

ブログを始めるにあたり、雑記ブログを始めるのか、それとも特化ブログを始めるのか(扱うテーマ、ジャンルは何にするのか)を考えておくことは大切ですが、その前にどのプラットフォームでブログを始めるのかを決めないとブログの開設すらもできません。

既存のブログサービスを使うのか、それともレンタルサーバーを借りてWordPressやMovable TypeのようなCMS(Contents Management System)をインストールして使うのか、さらに言えば、長期的に使うことを考えているならば独自ドメインを取得してブログに適用するのかも決めておきたいところです。

このようにブログはただ記事を作成するだけに留まらず、ブログを開設する場所であるプラットフォームやサーバーなどの環境まわりについても考慮すべきことが意外と多いのです。

この記事では、現在のCMSの代表でもあるWordPressと、既存のブログサービスの中で特に最近多くのユーザーを集めているnoteについてのメリット、デメリットを解説します。

自身に合うのはどちらなのか、ブログの目的を満たすにはどちらが適しているかを考えながら読んで、ブログ開設の参考にしてください。

ブログを開設する場所を決めよう

WordPressとnoteについてのメリット、デメリットを開設する前に、まずはレンタルサーバーと独自ドメイン、そして既存のブログサービスの2つの大きな違いについて説明します。

  1. 有料か無料か
  2. 環境を含めての管理

1.有料か無料か

まずは有料か無料かの違いです。

レンタルサーバーと独自ドメインは、自身でレンタルサーバーを(期間を含めて)契約しなければならず、また、独自ドメインも自身で名前を決めて管理先を選んだうえで(期間を含めて)契約しなければなりません。

契約の延長にも料金が発生します。

一方、既存のブログサービスは基本的には使用料は無料です(サービス内容に応じて有料プラン、コースもあります)。延長料金もかかりません。

2.環境を含めての管理

次に環境を含めての管理面の違いです。

レンタルサーバーはアクセス負荷の分散やデータのセキュリティなど、サーバー環境や自身のメンテナンスについても考慮して契約する必要があります。

一方、既存のブログサービスは運営会社側がほぼすべてを管理、運営を行うので環境面では特に考慮することはありません。

しかし、ブログサービスが突然終わってしまうことで自身のブログも突然なくなってしまう可能性があります。データはエクスポートできたとしても、これまでのドメインに蓄積された信頼性、権威性を失ってしまって移動先では検索評価も落ちてしまうことが起こります(ドメイン、URLが変わってしまうため)。

その点、レンタルサーバーを借りて独自ドメインで運用していれば、置き場所でもあるレンタルサーバーが変わってもドメインに蓄積された信頼性、権威性は変わらないので、基本的には検索評価は変わりません。

この2つの大きな違いを考慮したうえで次節のWordPressとnoteのメリット、デメリットを読んでいただけると、自身に合う方を見つけられるでしょう。

レンタルサーバーを借りてWordPressを開設する場合

WordPressとは、CMSというコンテンツ管理システムの一つであり、プログラムなど技術的な知識がなくても容易に記事(コンテンツ)を制作、管理することができるシステムです。

また、WordPressにはブログの外観となるテーマ(テンプレート)が多く用意されており、機能面でもさまざまなプラグインが用意されているので、自身のブログにあうようにカスタマイズができることも特徴です。

メリット

WordPressのメリットには以下のようなものがあります。

1.WordPressの利用料は無料

インストール先のレンタルサーバー料金はかかりますが、フリーのソフトウェアなので特に使用料は必要ありません。無料で使用することができます。

(※ テーマやプラグインには有料のものもありますが、無料のもので充分といってよいほどに充実しています)

2.さまざまなカスタマイズが行えるエディター機能

記事を作成するエディター画面は簡素な作りとなっています。

さまざまなカスタマイズ機能がエディターに備わっているのはもちろん、エディター画面、機能はカスタマイズもできますので、自由度がかなり高いブログシステムだとも言えます。

3.段組み(サイドメニュー)など、ブログにさまざまな機能を追加できる

ブログによくある段組み(サイドメニュー)に好きな機能を加えることができるだけでなく、実装も簡単なのがWordPressの特徴でもあります。

左右どちらにも段組みをつけることもできますし、まったく付けないことも可能です。

上下にブログメニューや定型文、機能の実装もできます。

また、縦2分割に段組みしたレイアウトを「2カラム」、3分割に段組みしたものを「3カラム」と表現します。

4.ブログ以外にもWebサイトの作成と運営ができる

そもそもWordPressはブログをつくるためのものではなく、Webサイトを作成するためのCMSが始まりであるため、ブログ以外にもWebサイトの作成と運営が簡単に行えます。

たとえば最初は会社のコーポレートサイトとしてWordPressでWebサイトを作成し、後にブログをWebサイトのディレクトリー配下に設置して運営していくこともできます。

もちろん、その逆も可能です。

最近はブログをオウンドメディアとして運営する、会社のコーポレートサイトとオウンドメディアは(目的の違いによって)別ドメインで運営することが主流になりつつありますが、Webサイトとブログを別々にはしないという考えならば、最初からWordPressを選び、作成、管理するのも方法の一つでしょう。

デメリット

万能に思えるWordPressにも、もちろんデメリットはあります。

1. 自分で管理、メンテナンスを行わなければならない

「ブログを開設する場所を決めよう」の節でも説明しましたが、WordPressはレンタルサーバーを借りたうえで設定、作成し、かつ自身で運営を行うため、テーマやプラグインのアップデートも自ら行わなければなりません。

自動的にアップデートが行われることもありますが、テーマやプラグインのバージョンの違いによって不具合が生じることも起こり得るため、基本は自身で管理しなければなりません。

また、なんらかの不具合や障害によってブログのデータが消えてしまっても、すぐに元に戻せるように定期的にバックアップをとっておくことも大切です。

(レンタルサーバーのプラン、サービスによっては自動でバックアップを取得してくれるものもあります)

管理、メンテナンスを行うためのネットワークの仕組みやサーバー周りの知識も、ある程度は必要だと言えます。

2.サーバーやドメインには期限がある

基本的にレンタルサーバーは無期限にレンタルできるわけではなく、自身で期限を決めて契約を行います。

よくある失敗に、契約更新を忘れてしまってレンタルサーバーにアクセスできなくなり、データも削除されてしまう、つまり自身のブログを失ってしまうことがあります。

また、サーバーだけでなく独自ドメインにも契約期限があります。

こちらも契約更新を忘れてしまってドメインの所有権を失ってしまったり、失うだけならまだしも、契約が切れた間に他の人にドメインを取られてしまう失敗もよく起こります。

合わせて注意しておきましょう。

noteを開設する場合

noteは、『クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォーム』です。

記事(コンテンツ)の投稿から外部への公開までを無料で利用できるだけでなく、同じnoteユーザーに「スキ」を送りあったり、筆者を「フォローする」機能を使ってさまざまなコミュニケーションも図れるブログサービスです。

その特性からブログサービスというよりは、ユーザー同士のゆるい繋がりを促進するSNSに近いサービスと言えます。

メリット

noteのメリットには以下のようなものがあります。

1.無料で使える

特に使用料は必要なく、無料で使用することができます。

無料会員以外にも月500円のプレミアム会員のサービスもあり、予約投稿やコメント欄のON/OFFの設定などができるようになります。

また、企業、法人向けの有料プランであるnote proも提供されています。

2.簡易なエディター画面

記事を作成するエディター画面はとても簡素であり、その他の機能がほぼ備わっていないからこそ特に迷うこともなく記事を作成できます。

3.クリエイターや企業、法人アカウント(ユーザー)が多く登録している

最近ではオウンドメディアをnoteで始める企業、法人も増えていて、「スキ」を送ったり、「フォローする」などSNS的なコミュニケーション、使われ方が活発に行われているメディアでもあります。

ブログを始めた最初の頃は、「読者からの反応がない」ことで気持ちが折れてしまう人も少なくないのですが、noteはSNS同様に「スキ」や「フォローする」などユーザー同士の交流が可視化される、「読まれている」という手ごたえを感じることができるサービスだと言えます。

特にBtoBである企業、法人のコンテンツはなかなか一般人には伝わらなくて読まれにくいものですが、同じくBtoBである企業、法人が読者として多く登録しているので「noteユーザーには読まれやすい」のも特徴です。

4.有料記事の購読によるマネタイズが容易

noteは記事ごとに有料/無料の公開設定が行えます。

つまり、自身の記事を課金制にすることで購読によるマネタイズが容易に行えるのです。

有料のプレミアム会員になれば、月額課金の定期購読マガジンの販売も行えます。

限定動画の公開やファンクラブやオンラインサロンの運営に適しているプラットフォームだと言えます。

デメリット

もちろんnoteにもデメリットがあります。

1.カスタマイズ性が低い

記事を作成するエディター画面がとても簡素であり、機能も限定されている反面、表現や実装できる機能もかなり制限されます。

プレーンテキストでの表現が基本なため画像や動画は記事に差し込む程度にしかできないことや、特に外観のデザインはまったくカスタマイズできません。

また、残念ながらnoteは段組みをつけることもできず、上下にメニューを入れるなどのカスタマイズもできません。

2.アフィリエイトサービスなど広告が掲載できない

noteは(一部の広告を除いて)広告の掲載が認められないようになっています。

つまり、アフィリエイトサービスの掲載、紹介やGoogle Adsenseなどの広告の掲載ができません。

noteは有料コンテンツの販売やオンラインサロン運営によるマネタイズのみに適したメディアだとも言え、アフィリエイトサービスでのマネタイズには適さないメディアとも言えます。

3.記事のURLを決められない(英数字の羅列)

note proでなければ、独自ドメインを適用することができないため、ドメイン名はもちろんnoteの記事のURLは自動で割り振られた英数字の羅列になります。

よって、自分だけでなくユーザーにも記事の見分けがつきにくい、URLだけでは何の記事か分からない状態になってしまいます。

(WordPressであれば自身でURLを決めることができます)

4.データをエクスポートできない

残念ながらnoteはデータのエクスポートができません。

つまり、データの可搬性がない(ポータビリティがない)ので、WordPressはもちろん他のブログサービスに自身の記事を簡単に移すことができないのです。

時間をかけて記事を作って公開しても、noteがサービス終了してしまえばそれで終わりであり、エクスポートができないため移管作業も簡単には行うことができません。

データが完全に消えてしまうのを防ぐためには、自分でバックアップデータを作っておかないといけないのです。

5.アカウントを停止されることがある

noteは規約(https://note.com/terms)に従って運営されており、その規約に反したとみなされた場合はアカンウントが停止されてしまいます。

また、違反の度合いによっては販売したコンテンツ代金および各種サービスの代金の支払いが拒否されて、違約金として没収されることがあります。

よほどの規約違反でないとアカウント停止になることはないとは思われますが、それを判断するのは自分自身ではなくnoteの運営側であることは認識しておきましょう。

6.コミュニケーション疲れ

noteはSNSのようにユーザー同士のコミュニケーションをも期待されるメディアでもあるため、しばしばコミュニケーション疲れを生じさせてしまいます。

読者の期待に応えようと毎日必死に記事を書くことや、終わりのないコメントのやりとりなど、筆者と読者の温度差の違いが「note疲れ」を引き起こし、ついにはnoteそのものを止めてしまう「note離れ」をしてしまう人もいます。

また、相互フォローしている筆者同士であっても記事を読み合う、スキを付け合うなど、過度なコミュニケーションで疲弊して「note疲れ」「note離れ」をしてしまう人も珍しくありません。

まとめ

レンタルサーバーと独自ドメイン、そして既存のブログサービスの違いとして、WordPressとnoteのメリット、デメリットをあげてみましたが、それでもどちらにするか迷っている、決めかねているならば、私は次のように選択することをおススメいたします。

ブログを長く続けたい、オウンドメディアとして続けていきたいのならば、間違いなくWordPressをおすすめします。

その理由は、noteはデータの可搬性がない(エクスポートできない)こととカスタマイズができないこと、そして独自ドメインでないならばnoteがなくなってしまうと同時にネット上の信頼性も権威性も一気になくなってしまうからです。

逆にnoteは技術を必要とせずに簡単に記事をアップできることが一番の特徴であり、今は多くのユーザーを抱えているため目につきやすい(目立ちやすい)環境でもあります。

WordPressでは敷居が高すぎて使いこなせない、マネタイズよりもユーザーとコミュニケーションを取ったり、記事を書くことだけに集中したいのならばnoteをおすすめします。

そのせいもあって、最近はnoteを日記代わりに使っているユーザーも多くなっています。ただ、テキストメインのメディアであるからこそ、文章力によって如実に読まれる数が違ってもきます。

以上を参考にして、ぜひあなたのブログをすぐにでも始めてみてください!

ロリポップなら、ライトプラン以上のプランで10日間のお試し期間中にもWordPressを簡単にインストールできます。 ぜひ、WordPressの管理画面を実際に操作してみてください。

カテゴリー
ブログ運営しよう

Googleサーチコンソールのデータを元にブログ改善を行う具体的な方法を解説

ブログ運営に欠かせないGoogleサーチコンソールの設定から使い方までを解説」の記事にて基本的な操作やチェックするべき項目とデータについては一通り紹介しました。 この記事では、実際にGoogle Search Console(以下「Googleサーチコンソール」と表記します)を使って分析、改善していくかを具体的に解説します。

分析するうえで大切なことは、決めた目的、目標を成立させるための成分や要素、条件を明らかにすることです。

また、分析にて得たデータを施策、方法にまで落とし込んだうえで改善を行うことがとても重要です。

Googleサーチコンソールを元にした改善方法がよくわからない…という方は是非この記事を読んで ブログ改善に活用してください。

Googleサーチコンソールをどう使うか?

Googleサーチコンソールは、Google Analytics(以下「Googleアナリティクス」と表記します)と合わせて分析を行うためのツールとしてよく用いられますが、取得できるデータには違いがあります。

Googleサーチコンソールはブログに流入する前の読者(ユーザー)の行動分析データの取得、特にGoogle検索から流入する読者のデータを取得することができるツールです。

また、ブログの状態を確認することもできます。

(最近ではページの読み込み速度やレンダリングの状態なども判定する機能として「ページエクスペリエンス」が追加されました)

もう一方のGoogleアナリティクスは、ブログに流入した後にユーザーが起こした行動分析データを取得できます。

読者がどのページから入ってきてどのページに移動したか、または直帰したかなどの行動データが分かります。

取得できるデータの違いからわかるように、GoogleサーチコンソールはGoogle検索から流入する読者を分析して改善につなげることに適しているツールです

「Googleから検索流入したキーワード」や、そのキーワードでGoogle検索された場合の「平均掲載順位」や「合計表示回数」などのデータを取得できるため、いわゆるSEOの改善に向いている、検索流入する読者を増やすための改善に役に立つ分析ツールだとも言えるでしょう。

これを踏まえたうえで、次節からブログのSEOの改善につながるデータ分析、および方法を説明します。

改善する際に見るべき重要ポイント

ではさっそく、Googleサーチコンソールにて見るべき項目とデータ、そして改善の方法について説明します。

検索パフォーマンスのクエリ

あなたのブログがGoogle検索結果にどれだけ表示され、そこからどれだけ流入したか、また、その際に検索されたキーワードが一覧として表示されるのが「検索パフォーマンスのクエリ」です。

検索クエリ(キーワード)を見るには、Googleサーチコンソールにログインし、画面左横の「検索パフォーマンス」をクリックします。

すると以下のような画面が表示され、画面下部に「クエリ(キーワード)」一覧が表示されます。

このクエリが検索キーワードを表しており、クリック数と表示回数が表示され、クリック数が多い順に並んでいます。

また、画面上部の「平均CTR」をクリックすると「CTR(クリック率)」、「平均掲載順位」をクリックすると「掲載順位」がキーワードごとにも表示されます。

さらに期間でのデータを絞り込みや、画面表示数も選択することができます。

次に、改善につなげるためのクエリの分析方法を説明します。

クエリの分析方法

Googleサーチコンソールにて直近の4週間(過去28日間)の検索キーワードを表示させてみましょう。

表示させるには期間を「過去28日間」に指定します。

画面には、直近の4週間で検索流入が多いキーワードが多い順に表示されているはずです。

表示されているキーワードは、あなたのブログにてメインとなり得るテーマやジャンルと関係するキーワードでしょうか?

雑記ブログであればテーマやジャンルはバラバラなのでキーワード全体も一貫性がないと思われますが、特化ブログであればメインのテーマやジャンルと深い関係のあるキーワードが並ぶ傾向にあります。

もし、そうでないならば、特化ブログであるにも関わらずブログが特化されていない、専門性が薄いブログだと検索エンジンに評価されてしまっているかも知れません。

こうなってしまう原因の1つは、その検索キーワードを検索した読者の意図に沿った記事がブログにない、あっても意図を満たしているとは言えずに検索順位が低いために表示もクリックもされない記事になってしまっていることが大きな要因です。

たとえば、とある結婚相談所のブログの場合、経営者が日々の業務について定期的に記事を書いていて記事数もそれなりにありましたが、検索流入はほぼないという状況に陥っていました。

なぜならば結婚相談所について知りたい、利用したいと考える読者にとって欲しい情報が書かれた記事がなかったからです。

結婚相談所について知りたい、利用したい読者は「婚活 (条件)」や「結婚相談所 (場所)」などのキーワードで検索しますが、条件についての具体的なアドバイスはもちろん、事務所の住所や対象地域が書かれていなければ、検索にすら引っかかりません。

(※条件や場所はより具体的であればあるほど、それにマッチした記事が検索結果に表示されます。)

改善方法は、その検索キーワードで検索した読者の意図を想像し、欲しい情報は何かを考えて、その情報を記事に盛り込むことです

また、その情報を掲載する記事は新規でつくるのか、それとも既存の記事をリライトするかで迷うこともあるかもしれません。

迷ったならば、もう一歩踏みこんだ分析を行いましょう。

クエリの一覧から該当のキーワードをクリックします。

該当のキーワードでデータにフィルターがかかった状態になりますので、「ページ」のタブをクリックしてください。

すると、そのキーワードで検索したユーザーがブログのどのページに移動したか、そのキーワードで検索したときにGoogleの検索画面に表示されるブログページが表示されます。

つまり一番表示数が多く、順位も高い記事ページがその検索キーワードの意図を満たしていると評価されているということがわかるのです。

一番表示数が多いページが想定したページと同一であるならばリライトを、想定していないページであれば新しい記事ページをつくるのが良いでしょう。

同様の改善をすべてのキーワードで行うことが理想的ではありますが、さすがにそれは無理でもあります。最初は①自身が重要視しているキーワードで、②検索順位が「11~30」のキーワードを対象にして改善を行ってみてください。

すでに検索順位が高いキーワードを改善するよりも、ある程度検索順位が低いキーワードを対象に改善するほうが伸びしろがあるからです

改善を何度か繰り返して行えば、何となくでも勘所を掴みはじめますので、そこから範囲を広げるなり逆に範囲を狭める(ピンポイントで行う)のも改善の工夫ですよ。

検索パフォーマンスのページ

先程の「クエリ」は検索キーワードごとのデータによる分析、改善でしたが、これをページ(URL)単位で行うこともできます。

ページごとのデータを見るには検索キーワードと同様にGoogleサーチコンソールにログインし、画面左横の「検索パフォーマンス」をクリックします。

画面下部のキーワード一覧にて、「クエリ」タブの横の「ページ」タブをクリックしてください。

すると、あなたのブログのページがGoogle検索結果にどれだけ表示されたかがクリック数(流入数)が多い順に表示されますので、検索流入が多いブログページ(のURL)が一目で分かります。

また、これもクエリと同様に、画面上部の「平均CTR」をクリックすると「CTR」、「平均掲載順位」をクリックすると「掲載順位」が表示されます。

次に、改善につなげるためのページの分析方法を説明します。

ページの分析方法

クエリの分析と同じく、Googleサーチコンソールにて直近の4週間(過去28日間)で検索結果に表示されたページを表示させてみましょう。

表示させるには期間を「過去28日間」に指定します。

画面にはあなたのブログにて直近の4週間の間で表示が多いページが順に表示されているはずです。

表示されているページは、あなたのブログにて読者を多く集めたいページや、メインとなり得るテーマやジャンルと関係するページになっているでしょうか?

特に特化ブログの場合で、メインとなり得るテーマやジャンルと深い関係のあるページが上部に並んでいない場合は注意が必要です。

キーワードと同様に特化ブログであるにも関わらずテーマやジャンルと関係が薄いページばかりが並んでいるということはブログが特化されていない、少なくとも検索エンジンには専門性が薄いブログだと評価されてしまっているかもしれないからです。

こちらももう一歩踏みこんで、詳しく分析するためにページの一覧から分析したいページをクリックしましょう。

すると、該当のページのURLでデータにフィルターがかかった状態になります。「クエリ」のタブをクリックすると、そのページにどういったキーワードで検索流入しているかが表示されます。

つまり、そのページは検索流入の多いキーワードの意図を満たしているページとしてGoogleに評価されているということがわかるのです。

もしこの流入キーワードが、自身が想定していないキーワードで、かつ、多くの流入があるならば、その記事を書き替えて修正を行う(リライトする)よりも想定したキーワードで新しい記事を書くことが改善方法です

なぜならば、その記事は偶然の産物ではあれども、検索流入を多く獲得している記事ページなので、「なぜその記事はそのキーワードで評価されているのか」をじっくり分析することで、読者と著者であるあなたとの意図や視点の違いを明らかにできるからです。

こちらもすべてのページ(記事)を改善対象にすることが理想ではありますが、さすがにそれは無理でもあります。

よって、最初は①表示回数、検索流入数が多いページで、②自身が想定した検索キーワードとは違っているページの上位10ページを対象にして新しい記事を作成する改善を行ってみてください。

また、まったく検索流入もない、読者のニーズ自体がないページを改善するよりも、③検索キーワードが想定よりもズレていても検索流入があるページは、読者のニーズを掴んでいるとも言えます。あえてズレた検索キーワードをテーマにしてブログ記事を改善(リライト)してみてください。

デバイス

あなたのブログがパソコンで検索され見られているのか、それともスマホやタブレットで検索されて見られているのかもGoogleサーチコンソールで調べることができます。

デバイスページごとのデータを見るには検索キーワードと同様にGoogleサーチコンソールにログインし、画面左横の「検索パフォーマンス」をクリックします。

画面下部のキーワード一覧にて、真ん中の「デバイス」タブをクリックしてください。

すると、あなたのブログがどのデバイスを使って検索されているか、また、クリック数(検索流入)が多いデバイスの順に表示されます。

また、これもクエリやページと同様に、画面上部の「平均CTR」をクリックすると「CTR」、「平均掲載順位」をクリックすると「掲載順位」が表示されます。

次に、改善につなげるためのデバイスの分析方法を説明します。

デバイスの分析方法

Googleサーチコンソールにて表示が多かったデバイス順に表示させましょう。

「デバイス」タブの表示回数をクリックするとGoogle検索結果にて表示回数が多いデバイス順に表示されます。

(デバイスについては4週間程度で使用比率が大きく変わることがないので、最初の設定の直近3ヵ月で良いです)。

最近はスマートフォンの普及の拡大により、どんなテーマ、ジャンルでもモバイルでの閲覧が多い傾向にありますが、扱うテーマによっては(たとえばBtoBや学術的なものなどは)、モバイルよりもパソコンのほうが圧倒的に多い場合もあります。

たとえばモバイルでの閲覧が多いのであれば、検索ユーザーは外出先で閲覧している人が多いと想定されます。

スマートフォンの小さい画面でも分かりやすくて読みやすいように、複雑な図や画像、長文を避けて端的な図や画像、短い文章表現で記事を作成するなど、 読者が短時間で内容を把握しやすくすることが改善策の一つとなります。

逆にパソコンでの閲覧が多いのであれば検索ユーザーはパソコンを使ってオフィスや部屋で腰を据えて閲覧している、仕事など業務の傍らで検索している人が多いと想定されます。

モバイルとは逆にしっかりとした根拠や丁寧な説明を示した記事を作成することで読者の納得感を高めることが改善策の一つとなります。

もちろんテーマやジャンルによってはそれが当てはまらないこともありますが、デバイスによって検索ユーザーの傾向も変わることを考慮して改善を行うと良いでしょう。

まとめ

以上がGoogleサーチコンソールを使ううえで重要かつ定期的にチェックしておきたい機能です。

また、分析は一度行って終わりにするのではなく、ずっと続けていくことで更なる改善にも繋がりますので、分析に使ったデータも都度記録しておくことをおすすめします。

たとえば今回の改善を行った4週間後に同様のデータを取得して見比べることで、改善がどれだけの成果を生み出したかを確認できるからです。

検索順順位が上がったか下がったか、どれだけ表示回数、クリック数が増えたか減ったかなどの変化は、今回だけでなくこれから続けていく改善の指標にもなり得ますので、しっかり記録していきましょう。

カテゴリー
ブログ運営しよう

ブログ運営に欠かせないGoogleサーチコンソールの設定から使い方までを解説

ブログを運営していく上で欠かせないことは、日々記事を更新するだけではありません。
公開した記事をさらに良いものにするために改善を行うこと、そして改善点を具体的に知るためにブログの分析を行うことも欠かせないのです。
分析を行うためのツールとしてよく用いられるのがGoogle Analytics(以下「Googleアナリティクス」と表記します)やGoogle Search Console(以下「Googleサーチコンソール」と表記します)です。
この2つはGoogleから無料で提供されており、特にGoogleサーチコンソールは自身のブログを登録することでGoogleから検索流入したクエリ(キーワード)やブログの問題点などを通知してくれるとても便利なツールです。
この記事ではGoogleサーチコンソールの設定から主な機能の使い方までを解説します。
この記事を参考に、あなたのブログをGoogleサーチコンソールで分析し、改善していきましょう。

Googleサーチコンソールとは

Googleサーチコンソール(以前の名称はGoogleウェブマスターツール)とは、Googleから無料で提供されているサイト分析ツールです。
自身のサイト(ブログ)を登録することでGoogleから検索流入したキーワードや、そのキーワードでGoogle検索された場合の平均掲載順位、合計表示回数や平均クリック率などの検索パフォーマンスを確認することができます。
さらにGoogleにインデックス登録されているページの確認や、ブログの問題点や関連する情報を通知してくれるため、ブログを開設したら、必ず登録しておきたいツールだと言えます。
一方のGoogleアナリティクスはブログに流入した後にユーザーが起こした行動分析データを取得するアクセス解析ツールであるのに対して、Googleサーチコンソールはブログに流入する前の読者(ユーザー)の行動分析データの取得や、ブログの状態を確認するためのツールであると言えます。
2つとも無料で使えるツールですので、どちらも登録しておくのはもちろん、取得、分析したいデータによって使い分けましょう。

サーチコンソールの設定を行おう

ではさっそく、Googleサーチコンソールを使うべく、ブログの登録を行いましょう。

  1. Googleアカウントを取得
  2. プロパティを追加
  3. ブログの登録
  4. 所有権の確認を行う

順に説明していきます。

1.Googleアカウントを取得

Googleサーチコンソールの登録を行うにはGoogleアカウントが必要になります。
GmailのアカウントやGoogleアナリティクスのアカウントをすでに取得しているのであれば、同じアカウントを使うとよいでしょう。
Googleサーチコンソールの入り口ページにて「今すぐ開始」ボタンをクリックしてログインを行います。

(アカウントがない場合は、ログイン画面の「別のアカウントを使用」からアカウントを作成して、登録を行います)

2.プロパティを追加

新規登録でログインを行うと以下のようなGoogleサーチコンソールの画面が表示されます。

また、すでに登録を行っているアカウントの場合は最初のサマリー画面が表示されますので、左横のメニューから「プロパティを追加」をクリックします。

3.ブログの登録

次にブログの登録を行います。
登録には「ドメイン」での登録と「URLプレフィックス」の2つ方法があります。

登録はどちらからでも行えますが、Googleアナリティクスにも連携することを考慮して「URLプレフィックス」のほうを選択しましょう。
なぜならばGoogleアナリティクスと連携する場合はGoogleアナリティクスに登録しているプロパティと同じURLでなくてはならないからです。
そのため、ブログのURLを指定でき、複数の確認方法がある「URLプレフィックス」のほうが簡単に登録を行うことができるのでおススメです。
URLプレフィックスの入力欄に、登録するブログのURLを入力して、続行ボタンをクリックします。

4.所有権の確認を行う

続行ボタンをクリックすると、所有権のポップアップが表示されます。
ブログの所有権を確認する方法は以下のとおりです。

  • HTMLファイル
    自身のブログのサーバー内にGoogleが指定するHTMLファイルをアップロードして認証を行います。
  • HTMLタグ
    表示されているメタタグをブログのセクション内に貼り付け認証を行います。
  • Googleアナリティクス
    使用しているGoogleアナリティクスのアカウントを使って認証を行います。
  • Googleタグマネージャー
    使用しているGoogleタグマネージャーのアカウントを使って認証を行います。
  • ドメイン名プロバイダ
    表示されているTXTレコードをブログにDNS設定して認証を行います。

一番簡単な認証方法は「Googleアナリティクス」か「Googleタグマネージャー」との連携ですが、どちらも取得していない場合は「HTMLファイル」を自身のブログのサーバー内にアップロードするのが良いでしょう(HTMLを理解していて、かつ、カスタマイズできる方ならば「HTMLタグ」を埋め込むほうを選択するのも良いでしょう)。
設定後、確認ボタンをクリックして「所有権を自動確認しました」というメッセージが表示されたら登録は完了です。

主な機能の使い方

Googleサーチコンソールには様々な機能がありますが、ここでは定期的にチェックしておきたい機能をピックアップして説明します。

検索パフォーマンス

検索パフォーマンスは、あなたのブログがGoogle検索結果にどれだけ表示され、そこからどれだけ流入したか、検索されたキーワードの平均検索順位などのデータを見ることができる機能です。
Googleサーチコンソールにログインし、画面左横の「検索パフォーマンス」をクリックすると以下のような画面が表示されます。

画面上部に表示されている指標の意味は以下のとおりです。

  • 合計クリック数:Google検索結果にブログが表示され、クリックされた回数
  • 合計表示回数:Googleの検索結果にブログが表示された回数
  • 平均CTR:Googleの検索結果にブログが表示された回数のうち、クリックされた平均の割合(CTR:クリック率)
  • 平均掲載順位:Googleの検索結果に表示されたブログの平均掲載順位

上部に表示されるのは、ブログ全体の数値を表したものになります。
また、画面下部では、その内訳である個別のキーワードやブログページについての結果が表示されます。
個別に調べることができる指標は以下のとおりです。

  • クエリ:Googleで検索し、あなたのブログが表示されたキーワード
  • ページ:Google検索結果に表示されたブログのページURL
  • 国:Google検索したユーザーの場所(国)
  • デバイス:Google検索したユーザーが使用したデバイス(機器)
  • 検索での見え方:Google検索の表示方法(動画やリッチリザルト)
  • 日付:日別のクリック数、表示回数

特に「クエリ」と「ページ」、「デバイス」は、ブログを改善するために見るべき重要なポイントでもあります。
どんなキーワードでどのページが検索されているか、また、スマートフォンやタブレットで多く見られているのかなどを定期的にチェックしてブログの状況を確認しておくようにしましょう。
(検索パフォーマンスによる具体的な改善方法は、次の記事「Googleサーチコンソールのデータを元にブログ改善を行う具体的な方法(6月公開)」にて解説します)
このデータは、最大で直近16ヵ月の期間でデータを絞り込んだり、比較して表示することが出来ます。

URL精査

画面左横の「URL精査」をクリックして、画面上部の欄に調査したいブログページのURLを入力してください。
入力してエンターキーを押すと、ブログページの状態が表示されます。

ブログページのインデックス登録の状況や、ページに問題が生じていないかなどの情報が表示されます。
もし、インデックス登録されていなければ、「インデックス登録をリクエスト」をクリックしてリクエストを行いましょう。
(Googleにインデックス登録されない限り、検索結果には表示されません)
また、ページの問題も表示されますので、合わせて問題の解消も行いましょう。

カバレッジ

画面左横の「カバレッジ」をクリックすると、ブログ内のページがどれだけインデックスされているか、また、エラーがあってインデックスされていないのか表示されます。
画面上部に表示されている指標の意味は以下のとおりです。

  • エラー:何らかの問題がページに生じ、インデックスされていないページの数
  • 有効(警告あり):何らかの問題がページに生じているが、インデックスはされているページの数
  • 有効:Googleの検索結果にインデックスされているページの数
  • 除外:エラーはないがインデックスされていないページの数

特にエラーが出ているページについてはエラー内容を確認して修正し、エラーの解消を行いましょう。
各エラー内容、および修正方法は以下のGoogle公式のヘルプページを参考にして対応してください。
インデックスカバレッジレポート
また、除外ページの数が多いと気になってしまうかもしれませんが、除外されたページのほとんどは正規化して束ねられたページや、インデックスされたページと重複してしまっているページが除外されているだけであるため、特に気にすることはありません。

サイトマップ

画面左横の「サイトマップ」をクリックすると、新しいサイトマップを追加する枠と、送信されたサイトマップの一覧が表示されます。
サイトマップとは、ブログ全体の構成を表し、検索エンジンにインデックスさせたいページをリストアップしたファイルです。
サイトマップ送信を行うことで検索エンジンにクロールされやすくなり(検索エンジンからブログの更新情報をチェックされやすくなり)、インデックスもされやすくなります。
代表的なサイトマップにsitemap.xmlやRSSフィードがあります。
WordPressではバージョン5.5以降から自動でwp-sitemap.xmlというサイトマップが生成されますが、残念ながらカスタマイズが出来ないため、登録するURLをメニューから選んでサイトマップを生成するプラグイン『Google XML Sitemaps』でサイトマップを生成することをおすすめします。
登録は「新しいサイトマップの追加」の枠からURLを入力して送信ボタンをクリックします。
「送信されたサイトマップ」の一覧に表示された後にGoogleに正常に認識されると、ステータスに「成功しました」と表示されます。
インデックス登録のためにも、サイトマップの登録はぜひともやっておきましょう。

ページエクスペリエンス

画面左横の「ページエクスペリエンス」をクリックすると、モバイルでのページエクスペリエンスの状況が表示されます。
この機能は2021年3月に実装された新しい機能であり、MFI(モバイルファーストインデックス)における、モバイルでのユーザーエクスペリエンスの状況を示したものです。
2021年6月に予定されているGoogleアップデートより検索評価の対象となり、「ウェブに関する主な指標」「モバイルユーザビリティ」「セキュリティの問題」「HTTPS」の4つの指標で評価されます。
各指標の意味は以下のとおりです。

  • ウェブに関する主な指標:読み込み(Largest Contentful Paint(LCP))、インタラクティブ性(First Input Delay(FID))、視覚的安定性(Cumulative Layout Shift(CLS))の点で優れたユーザーエクスペリエンスを提供していることを示す。
  • モバイルユーザビリティ:そのページがモバイルフレンドリーであることを示す。
  • セキュリティの問題:悪意のあるコンテンツ(マルウェアなど)や不正なコンテンツ(ソーシャルエンジニアリングなど)が含まれていないことを示す。
  • HTTPS:HTTPSで配信されているかを示す。

画面下の「ページエクスペリエンスシグナル」に各指標についての評価が表示されますので、定期的にチェックしておきましょう。
各エラー内容、および修正方法は以下のGoogle公式のヘルプページを参考にして対応してください。
ページエクスペリエンスレポート

セキュリティと手動による対策

Googleの品質評価担当者が目視チェックを行い、Googleの定めるウェブマスター向けガイドラインにブログが違反していると判断された場合、手動でインデックスから削除されたり、評価を落とす対策が取られることがあります。
そのような対策が取られた場合は、「手動による対策」に検出された問題が表示されます。
問題が表示されたらすぐに修正を行い、再審査リクエストを行いましょう。
また、「セキュリティの問題」には、ブログがハッキングされたり、マルウェアを仕込まれることで生じるセキュリティの問題が表示されます。
こちらも定期的にチェックして自身のブログはもちろん、被害を拡大させないように対処しましょう。

リンク

画面左横の「リンク」をクリックすると、外部のサイトやブログからリンクされている自身のブログページのURLや、外部リンク元のドメイン、リンク元のアンカーテキスト、内部リンクの多い自身のブログページのURLが表示されます。
外部リンク先のサイトやブログを実際に確認することで、自身のブログページで人気があるページを知ることができるだけでなく、外部のサイトやブログで自身のブログの記事がどのように紹介されているか(どのように認識されているか)についても知ることが出来ます。
次に内部リンクは、リンクの数が多い順に表示されますので、自身のブログで重要と位置付けているページにしっかりリンクが集まっているかを確認するために使うと良いでしょう。
また、外部リンク先をチェックしていると、自身のブログと内容的にもまったく関係がない外部サイトやブログから大量のリンクを貼られていることを発見することがあります。
しかし、関係のない被リンクや自動的に生成された被リンクであってもGoogleはリンクを否認する必要はない(Google側で無効にする)と発表していますので、特に対策は必要ありません。

まとめ

以上がGoogleサーチコンソールを使う上で重要かつ定期的にチェックしておきたい機能です。
GoogleサーチコンソールはSEOの面からもユーザーが求める記事(コンテンツ)を知り、改善を図るためのデータを取得できるのはもちろん、問題発見やセキュリティの面でも欠かせない、ブログの日々の健康管理チェックツールだと言えます。
Googleアナリティクスと合わせて使えば、さらにあなたのブログの改善にも繋がります。
ぜひ定期的にチェックしてブログの記事だけでなく、ブログ全体の質の向上に活用しましょう!