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スマホでWordPressを使う方法を初心者向けに解説!

アフィリエイトブログなどによく使われているWordPress。実は、スマホからでも簡単に記事を投稿したり、既存の記事を修正したりすることができます。

ちょっとした空き時間に気軽にスマホからブログを更新できれば便利だし、記事の投稿頻度のアップにもつながって、素晴らしいことですよね。この記事では初心者でもわかりやすく、スマホからのWordPressの使い方を画像つきで解説します。

スマホからWordPressを使う方法

スマホからWordPressを使う方法は、主にふたつあります。パソコンの場合と同様にブラウザからWordPressにログインする方法と、WordPress公式スマホアプリを利用する方法です。

これらの方法はそれぞれ、できることや特徴が違うので、ご自分の好みやブログの運用に合った方法を試してみてください。

 ブラウザから更新公式アプリ
「投稿」「固定ページ」の新規作成および編集
「メディア」のアップロード
「カスタム投稿」の新規作成および編集×
プラグイン設定の変更×
テーマ設定の変更×
スマホでの操作性

ブラウザから更新する方法

パソコンの場合と同様に、ブラウザからWordPressダッシュボードにログインし、更新する方法です。パソコンで更新する場合と操作がほとんど変わらないので、パソコンからの更新に慣れている人なら、直感的に利用できることが特徴です。

また、後述するWordPress公式アプリを使う場合は利用できる機能に制限がありますが、ブラウザから更新する場合は、WordPressのほとんどの機能をそのまま使うことができます。

カスタム投稿タイプやプラグイン、その他テーマに特有の便利な機能など、さまざまな機能をバリバリ使いこなしている方には、こちらの方法がオススメです。

ただ、ブラウザの操作画面はもともとがパソコン向けに作られているため、スマホからではやや使いにくいところがあるのが難点です。

ブラウザからWordPressダッシュボードにログインする

パソコンの場合と同様に、WordPressダッシュボードにログインします。ブラウザからWordPressのログインURLにアクセスし、ユーザーIDとパスワードを入力します。

ログインすると、パソコンで閲覧しているときと同じような見た目のダッシュボードに入ります。左上の横線が3本のマークをタップすると、サイドバーが現れてメニューを選択できます。

※メニュー項目は使用しているテーマやプラグインによって異なる場合があります。

ブラウザから更新する場合は、後述するアプリの場合とは異なり、「投稿」「固定ページ」以外のカスタム投稿も新しく投稿したり、編集したりすることができます。

プラグインの設定変更なども可能で、WordPressのほぼすべての機能をそのまま利用することができます。パソコンの場合と操作感も同じなので、パソコンでWordPressを使い慣れている人なら、どこに何の機能があるのかがすぐに分かります。

投稿を編集するときは、パソコンの場合と同じくブロックエディターを利用することができます。画面がスマホに合わせて小さくなるだけで、機能や使い方はパソコンの場合と変わりありません。

All In One SEOなどのプラグインを利用している場合、画面を下へスクロールすると、プラグイン用の設定メニューが表示されます。

「公開」ボタンの右隣にある歯車マークをタップすると、記事の公開状態やパーマリンク、カテゴリー、タグなどを設定するメニューが開きます。

WordPress公式アプリで更新する方法

WordPress公式アプリは、画面がスマホ向けに最適化されているため、ブラウザから更新する場合よりも操作性がよく快適に利用できます。

一方で、利用できる機能には限りがあります。「投稿」「固定ページ」以外のカスタム投稿を編集したり、新規投稿したりすることはできません。プラグインやテーマの設定変更もできません。

「投稿」「固定ページ」「メディア」「コメント」などの、WordPressの基本的な機能だけ使えればOKという方には、こちらの方法がおすすめです。

WordPress公式アプリを使うには、まずはApple StoreもしくはGoogle Playからアプリをスマホにインストールします。「WordPress」で検索すればヒットしますが、名前やアイコンの似ている別のアプリと間違えないようにご注意ください。

アプリをインストールしたら、自分のWordPressブログにログインできるよう設定しましょう。アプリを開いて、画面下部の「既存のサイトアドレスを入力」ボタンをタップします。

ログインしたいWordPressブログのアドレスを入力します。

次に、アカウント情報を聞かれます。普段WordPressにログインするのに使っているユーザー名とパスワードを入力します。

次のような画面に移ったらログイン成功です。スマホからWordPressブログを更新する準備が整いました!

スマホアプリ版WordPressのホーム画面は、このような感じです。別のWordPressブログを運営している場合は、画面左上の「サイト切り替え」からサイトを追加することで、複数のWordPressブログをアプリひとつで手軽に更新できるようにすることができます。

ブログ投稿

「投稿」のことです。既存の投稿を編集したり、新しい投稿を作成したりすることができます。

メディア

WordPressにアップロードした写真などのメディア一覧です。新しい画像をスマホからアップロードすることもできます。

サイトのページ

「固定ページ」のことです。既存の固定ページの編集や、新規固定ページの投稿をすることができます。

スマホアプリ版WordPressでは、「投稿」「固定ページ」以外のカスタム投稿を利用することができません。カスタム投稿を活用している方には、ブラウザからWordPressを更新する方法をおすすめします。

テキストエディターは、パソコンで利用できるブロックエディターに似た仕様になっています。画面がスマホ向けに最適化されているため、ブラウザの画面に比べるとスッキリと見やすく、とても使いやすいです。テキストエディターの機能は、ブラウザ版とほとんど変わりませんが、プラグインやテーマ由来の設定の利用はできないので、注意が必要です。

左下の青いプラスボタンをタップすると、執筆メニューが開きます。

見出しや「続きを読む」ボタンなどは、このメニューから挿入することができます。すべて英語表記になっているのですが、パソコンから利用しているときと同じアイコンが表示されているので、パソコンからWordPressを触り慣れている方なら、直感でどれが何だかわかるかと思います。

記事の公開状態やカテゴリー、タグ、アイキャッチ画像、スラッグや抜粋などの設定をするには、画面右上の点が3つ並んだマークをタップし、「投稿設定」を選択します。

スマホからWordPressブログを更新するメリット

スキマ時間を活用して簡単に更新できる

パソコンはスペックによっては立ち上げに少し時間がかかりますし、そもそもわざわざ時間を作ってパソコンの前に腰を据えるのは、忙しい現代人にとってはなかなか大変なことです。

一方でスマホは立ち上げにかかる時間なんてありません。ちょっとしたスキマ時間を活用して、少しずつ記事を書き進めたり、既存の記事のちょっと気になった部分を修正したりすることができます。

日々の生活の忙しさの中で、ブログ更新のハードルを下げられるのは、とても大きなメリットです。

Wi-fi環境がなくてもブログを更新できる

スマホならWi-fi環境のない場所からでも、WordPressにログイン、更新することができます。ちょっと思い立った瞬間、例えば出先からでも、忘れてしまわないうちにブログを更新することができるのです。

質の良い記事が早く増え、アクセス数アップにつながる

スマホを活用して時間を有効に使うことができれば、記事数を早く増やすことができます。また、記事の細かな修正もすぐに行えるため、記事のクオリティアップにもつながります。質のよい記事が増えれば、Googleなどの検索エンジンからの評価が上がりやすく、アクセス数の早期アップも期待できます。

まとめ

スマホを活用してWordPressを更新できれば、効率よく記事を増やしてアクセス数アップにつなげることができます。スマホからでも更新できる環境を整え、スキマ時間を賢く使ってライバルに差をつけ、ブログ運営をより楽しく快適なものにしてください!

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サイト開設しよう

悩んでしまうWordPressのテーマ選び。見やすくて使いやすい無料のおすすめテーマ4選

WordPressのようなCMSは自分で一からブログをつくる必要がなく、特にWordPressはテーマがあらかじめ用意されているので、コンテンツ(記事)作成に特化したCMSであると言えます。

とはいえ、ブログの外見を決めるといっても過言ではないWordPressのテーマ選びはどうしても悩んでしまうものでもあります。

ブログ記事の見やすさ、読みやすさはもちろん、見た目のカッコよさ、そして使いやすさを追及したい人もいるでしょう。

特にWordPressでブログを始めたばかりの頃は、どのテーマを選べばよいかも分からず、その種類の多さからいろいろなテーマに目移りをしてしまうものです。

WordPressのテーマにはデザインに優れたものや機能が充実しているものがありますが、有料に限らず無料のテーマでも充分な機能が揃っています。

この記事では、無料のテーマで見やすく、かつ、使いやすいものに絞って特徴を交えて紹介します。

最初は見やすさ、使いやすさで選ぶ

WordPressを使ったブログの利点の1つは、テーマが多く存在し、サイトの種類や用途に合わせて選べることです。

一般的なホームページはもちろん、ブログ形式に適したテーマも多数あります。特にブログのように記事を読んでもらうことが主な目的となれば、読者が記事を読了できるように記事の内容、質を上げることが大切です。さらに、読者にストレスを感じさせないように自然に読まれる工夫や仕組みも必要となります。

特にブログの記事はテキストがメインとなるため、文章の読みやすさだけでなく、見やすさ、使いやすさも伴うテーマを選ぶことが重要だと言えます。

見やすさの観点からテーマを検討する際は、パソコンだけでなくスマートフォンでも見やすいかを検討、確認しましょう。

なぜならば今はパソコンよりもスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器からブログを読む人が多いからです。自分も読者の気持ちになってスマートフォンで確認しましょう。

使いやすさの観点からテーマを検討する際も、同じくパソコンだけでなくスマートフォンでも使いやすいかを検討、確認しましょう。

メニューボタンが見にくくて(小さすぎて)タップしにくい、ブログにある別の記事を探しにくい(ブログ内を移動しにくい)など、記事内容というよりはブログの仕組みが使いにくいことは読者が離脱するきっかけにもなります。

実際に自分が使ってみて、見にくい、使いにくいと感じるようなテーマは避けると良いでしょう。

(もちろん自分でコードを修正してカスタマイズするのも1つの方法ではあります)

おすすめのテーマ4選

この節では先に説明した見やすさ、使いやすさを兼ね、WordPressのブログに適した無料のテーマをピックアップしてご紹介します。

1.Lightning

株式会社ベクトルが開発した、とてもシンプルでスタンダードなテーマです。

一般的なホームページを作成することを想定して作られたテーマではありますが、もちろんブログにも対応しています。

WordPressの公式ディレクトリーに登録されている(WordPressのメニュー「外観‐テーマ」から新規追加で検索してダウンロードできる)日本製のテーマでもあるので、利用者が多いのも特徴です。

また、多く使われているからこそLightningを題材にしたカスタマイズ方法や使い方について説明された書籍やネット上のコンテンツ(記事)も多いので、初心者向けだとも言えます。

さらにLightningには、機能が追加された有料版のLightning G3 Pro Unitも用意されています。

有料版では見出しデザインの変更やスマートフォンの固定ナビゲーションバーの表示など、さらなる機能が使用可能となります。

Lightningを実際に使ってみてブログの更なる拡張を行いたいならば、こちらも検討してみると良いでしょう。

2.Cocoon

「わいひら」さんという日本の方が制作したテーマです。

WordPressでブログを作成することを想定して作られたテーマです。特にアフィリエイトによる使用を想定されているので、アフィリエイト記事の作成に便利な機能が実装されているのも特徴です(もちろん一般のホームページの作成にも対応しています)。

Google AdSenseのコード実装や、Amazonや楽天市場などの商品リンクが簡単に作成でき、記事に実装できます。

さらに記事ごとの表示の設定や、モバイル表示など細かい設定が可能なため、見やすさ、使いやすさにも適したテーマだと言えます。

また、公式にてテーマ利用マニュアルが用意、提供されていますので分からないことがあればすぐに調べることができる、初心者にも簡単なテーマでもあります。

3.LIQUID LIGHT

日本国内産のテーマで、シンプルなデザインと機能が特徴です。

こちらもWordPressの公式ディレクトリーに登録されている(WordPressのメニュー「外観‐テーマ」から新規追加で検索してダウンロードできる)テーマでもあるので、利用者が多いテーマです。

Lightningと同様に、一般的なホームページを作成することを想定して作られたテーマではありますが、もちろんブログにも対応しています。

また、有料ではありますが「LIQUID MAGAZINE」や「LIQUID CORPORATE」など、用途別のテーマも多く用意されています。

さらに「LIQUID BLOCKS(GALLERY 37+ 無料デザイン)」や、「LIQUID CONNECT」という関連プラグインも多く存在し、これらを追加インストールすることで見栄えの良いデザインはもちろん、多くの機能を追加できることが最大の特徴です。

4.Arkhe

株式会社LOOSが開発した、シンプルでカスタマイズしやすい国内産のテーマです。

WordPressでのコーポレートサイトの制作を想定して作られたテーマではありますが、ブログを作成するのにも充分に適しています。

機能は一般的なホームページやブログで使う基本的なものだけに絞られてはいますが、逆に迷う事なく使うことができます。

また、自身でHTMLやCSSを触ってカスタマイズするだけでなく、有料ではありますが「Arkhe Blocks Pro」や「Arkhe Tools」、「Arkhe Wookit」というブロックエディターやeコマース機能のプラグインも用意されているので拡張性が高いのも特徴です。

実際に自分でコードを組み込んでみたい、HTMLやPHPに慣れている人には適したテーマだと言えるでしょう。

まとめ

今回、数多あるWordPressのテーマから、見やすさと使いやすさの観点から国内製の4つに絞って紹介しました。

特にブログの見た目と使いやすさ、与える印象はテーマで決まってしまうと言っても過言ではなく、せっかく良い記事を書いたのにテーマが悪くて読者を途中で離脱させてしまうのはもったいないことです。

また、海外製のテーマはデザインも優れていてお洒落なものも多いですが、見た目だけで選んでしまうと実際に記事を作成する自分自身はもちろん、読者も使い勝手が悪くなってしまうことが往々にして起こりえます。

今回紹介したテーマのように、国内製でもデザインが充実しているテーマは増えてきています。

最初はどうしても目移りしてしまうからものだからこそ、ブログに必要な基本的な機能が備わっていて、かつ初心者でも使いやすいテーマを厳選してみました。

使い慣れてくれば他のテーマに変更するのも良いですし、足りない機能があれば有料のテーマに変更するのも良いでしょう。

今回の記事を参考にして、あなたのWordPressブログに合うテーマを見つけていただけると幸いです。

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収益化しよう

WordPressに無料でカート機能をつけるには?プラグインとネットショップ作成サービスそれぞれのメリットとデメリット

メーカーの公式サイトやクリエイターのホームページには、オンラインで買い物ができるショッピング用のページがあるのをよく見かけますよね。これはカート機能と呼ばれるものですが、実は自分のホームページやブログにも無料で簡単に追加できるのをご存知でしょうか。

カート機能があると自社製品を気軽に販売することや、副業で物販を行って稼ぐことも可能になります。この記事では、WordPressにプラグインでカート機能を追加する方法と、人気のカートサービスについて紹介します。

カート機能とは?

「Amazon」や「楽天市場」、「ZOZOTOWN」などをはじめ、インターネット上のショッピングサイトには「カートに入れる」というボタンが設置されています。このボタンを押して、気に入った商品を「カート」という場所に集めておき、あとでまとめて精算するのがよくあるネットショッピングのやり方です。そして、「カートに入れておいて後で精算」という一連の流れを可能にする機能を「カート機能」と呼びます。

スーパーマーケットなどで使用するショッピングカートと同じ仕組みなので「カート」と呼ばれ、アイコンもショッピングカートを模したものが一般的です。

カート機能はどんな時に必要になる?

ホームページやブログで何かを販売したいと思ったら、カート機能の導入がおすすめです。商売を目的として作成されたホームページで、オンライン上でも販売を行いたい場合は必須とも言えるでしょう。

また、クリエイターの方が自分の制作した原画や造形物、デジタルコンテンツを販売したい場合にも、ホームページやブログにカート機能をつけておくと便利です。

WordPressにカート機能を導入する方法

ホームページやブログをWordPressで作成している場合、カート機能はプラグインで追加するだけで簡単に導入可能です。

たとえば、日本のWordPressユーザーに人気のプラグインに「Welcart」があります。WordPress専用かつ日本製のショッピングカートなので使い勝手がよく、国内EC(電子商取引)プラグインではシェアNo.1です。

他にも人気のECプラグインはいくつかありますが、いずれもプラグイン検索で探せるので、好みのものを見つけたらインストールすれば準備は完了となります。

WordPressのプラグインでカート機能を導入するメリット

メリットはWordPressの管理画面でECの管理も行えるので、いくつも管理画面を立ち上げる必要がない点が挙げられます。規模を広げて販売する必要がない場合や、扱う商品が限られるなど、シンプルに使う場合は運営の手間が省けてよいでしょう。

また、導入時にコストがかからないことに加え、後述のネットショップ作成サービスと比較すると決済手数料が安価で抑えられる場合があります(プラグインや決済方法によりますので、詳しくは導入するプラグインの公式サイトなどでご確認ください)。

WordPressのプラグインでカート機能を導入するデメリット

一方のデメリットとして、WordPressはECに特化したプラットフォームではないので、どうしてもECの機能としては必要最低限のものになってしまう点が挙げられます。

加えて、ブログのプラットフォームとして世界中でもっとも使われているのがWordPressなので、その分セキュリティ面のリスクにも対応していかなければなりません。ECは顧客情報なども扱うので、ネットショップとしての機能をWordPress内に持っておく必要があるかどうかは、慎重に検討する必要があるでしょう。

ネットショップ作成サービスを利用してリンクで飛ばす方法

ECプラグインを導入する以外に、ネットショップ作成サービスを利用してショップ部分をリンク先としてしまう方法もあります。

ネットショップ作成サービスとは、文字通りネット上にショップを開設するサービスで、ECに特化した機能やサポートが充実しています。ショップ開設は非常に簡単で、FacebookやInstagramに登録するのとさほど変わらない手触りでお店を開くことができるでしょう。

ショップにはそれぞれ個別のドメインが割り振られますので、自分のホームページやブログにショップのリンクを貼れば、カート機能を導入するのと同等の環境が作れます。初期費用や月額費用が無料で利用できる人気サービスは「BASE」や「カラーミーショップ」などです(決済手数料はかかります)。

ネットショップ作成サービスでカート機能を導入するメリット

ネットショップ作成サービスには「売る」ためのノウハウが詰まっており、決済方法なども随時新しいものが追加されていくので、ECを行う上で販売・集客以外のことに頭を悩ませることが少ないでしょう。

顧客情報などはネットショップ作成サービス側のサーバーに蓄積されていくので、セキュリティも常に最新の状態に保たれることになります。

しっかりECを行っていきたい方には、ネットショップ作成サービスの導入がおすすめと言えるでしょう。

ネットショップ作成サービスでカート機能を導入するデメリット

管理画面がWordPress側とネットショップ側で2つになるので、その辺りを煩雑と感じられる方もいると思います。

また、ドメインが別になりますので、ネットショップ側のSEOが効きにくいという点はデメリットです。ただ、WordPress側の記事(商品紹介など)から、ネットショップ側の商品ページへの導線を作れば、SEOに強いWordPressの強みを保持したまま、EC特化のサービスも利用するという運用が可能になるので、どこに比重を置くかが検討のポイントになるでしょう。

ECプラグインとネットショップ作成サービスはどっちがおすすめ?

限られた商品を手軽に販売したい、最低限の機能があればよい、という場合はプラグインECを導入すると管理がすっきりとしていて便利です。

一方、商品(コンテンツ)販売にしっかり取り組みたい、という場合はECに関する機能が充実しており、セキュリティの懸念が少ないネットショップ作成サービスを利用するのがおすすめです。

ネットショップとホームページの違いとは?

ネットショップ作成サービスを利用しているショップには、一見、ホームページのように見えるものも多数存在します。自由な体裁で作れる「フリーページ」が用意されているので、ホームページのような見た目に調整することも可能だからです。

実際、ホームページを持たないショップが、ホームページ代わりに使用しているケースも見られます。

そうなると、「ネットショップをつくるならホームページはいらないのでは?」と思う方も出てくると思います。しかし、本来の目的から考えると、ホームページとネットショップは分けて作った方がうまく機能します。

ネットショップのターゲットは、あくまでも商品やコンテンツを購入しにきたお客さまです。一方、ホームページは商品以外の情報を求めてくるユーザーもたくさんいます。ターゲットが異なるので、情報は整理されていた方が良いのです。

たとえば、ネットショップに会社や団体の採用情報や投資家への情報などがあると、余計な情報が目に入りショッピング体験の質が落ちてしまいますよね。

ホームページは多様なユーザーが必要な情報にアクセスする窓口として機能させ、ショップページはお買い物に集中できる環境を整えるのが理想と言えるでしょう。

また、SEOの観点から言えば、WordPressで作られたホームページやブログは集客力が高いので、集客に苦労しがちなネットショップの弱点を補完することができます。

ネットショップを作成しても結局ブログやSNSで集客をすることになるので、WordPressで作られたホームページやブログを持っているのであれば、一本化しないほうが効率が高くおすすめです。

無料のネットショップ作成サービス「BASE」と「カラーミーショップ」を比較

最後に、初期費用と月額費用が無料のネットショップ作成サービスの中から、「BASE」と「カラーミーショップ」を比較紹介します。まずは下記比較表からご覧ください。

 BASEカラーミーショップ (フリープラン)
初期費用0円0円
月額費用0円0円
販売手数料0円0円
決済手数料3.6%+40円6.6%+30円
サービス利用料3.0%
ディスク容量無制限200M
商品登録数無制限無制限
登録画像数〜20枚/1商品〜4枚/1商品
デザイン テンプレート数50種類以上80種類以上
機能数70種類以上200種類以上
独自ドメイン
電話サポート
メールサポート

「BASE」は無料のネットショップ作成サービスとして、現在(2021年6月時点)もっとも知名度の高いサービスです。ネットショップの開設数ではNo.1の実績を誇っています。

一方、「カラーミーショップ」が無料の「フリープラン」を提供し始めたのは2021年5月で、それまでは月額有料プランのみのサービスでした。無料のサービスとしては後発、ネットショップとしては「BASE」より歴史があるという関係性になります。

「カラーミーショップ」の機能数が多いのは、有料プランで開発してきた機能の多くをフリープランでも利用できるからという背景があります。サービスの開始時期がそのまま数の差になっているわけです。

「BASE」と「カラーミーショップ」お得なのはどっち?

無料でネットショップを作成するにあたって、もっとも重要なのは決済手数料です。決済手数料とは商品がひとつ売れるたびに発生するコストで、たくさん売れれば売れるほど、運営元に支払う金額が多くなります。

「BASE」は決済手数料が3.6%+40円、「カラーミーショップ」は6.6%+30円なので一見「BASE」が3%程度お得です。しかし、「BASE」は決済手数料の他にサービス利用料が3.0%発生するので、実質6.6%+40円となり、「カラーミーショップ」が1回の販売ごとに10円安いという計算になります。

試しに、月商5万円、客単価2,000円のケースで試算してみましょう。

例)

50,000円(月商)÷2,000円(客単価)=25回(決済回数)

2,000円(客単価)×6.6%(手数料率)=132円(決済1回あたり)

BASE:

132円+40円=172円(決済1回あたりの合計手数料)

172円×25回=4,300円(月の手数料)

カラーミーショップ:

132円+30円=162円(決済1回あたりの合計手数料)

162円×25回=4,050円(月の手数料)

決済回数は客単価に左右されますので、以下に月商・客単価ごとの違いもまとめてみました。

【月商5万円のケース・客単価ごとの比較(月額)】

客単価BASEカラーミーショップ (フリープラン)
2,000円4,300円4,050円
1,000円5,300円4,800円
500円7,300円6,300円

【月商10万円のケース・客単価ごとの比較(月額)】

客単価BASEカラーミーショップ (フリープラン)
2,000円8,600円8,100円
1,000円10,600円9,600円
500円14,600円12,600円

客単価が小さくなり、月商が増えるほど、支払うコストに差が出てくるのが分かります。なお、月商10万円というのは、無料のサービスより月額有料のサービスの方が得になる分岐点でもあります。

「BASE」には有料プランがないので、カラーミーショップのフリープランと有料プランを比べてみたのが下の表です。

【月商10万円:カラーミーショップのフリープランと有料プランを比較(月額)】

客単価カラーミーショップ (レギュラープラン<有料>)カラーミーショップ (フリープラン)
2,000円7,300円8,100円
1,000円7,300円9,600円
500円7,300円12,600円

※レギュラープランの月額費用3,300円(税込)を加算。
※レギュラープランの決済料金は4.0%で計算。

カラーミーショップの有料プランは決済手数料が4.0%で、フリープランのような「+30円」という部分がないため客単価(販売回数)に左右されません。シンプルに月商×決済手数料となり、かかるコストは一律です。

「BASE」や「カラーミーショップ・フリープラン」では、販売回数が増えるほどコストが増えていくため、有料プランの方が手数料が安いこともあり、月商10万円あたりを境に損得が逆転します。

これらを踏まえた上で整理をすると、無料プランだけを比べた場合、「BASE」より「カラーミーショップ」のほうが費用を安く抑えられて機能が多いことがわかりました。また、月商10万円あたりを境目にして月額制の有料プランがお得になります。

では、月商が10万円に満たないものの、近い将来には達成見込みという場合はどうすればよいでしょうか。

「BASE」には月額制のプランがなく、「カラーミーショップ」も現時点(2021年6月)ではフリープランから月額制プランへのアップグレードを受け付けていません。ただし、2021年秋ごろにはアップグレードが開始される見込みとなっています。

月商が10万円以下と仮定して「BASE」と「カラーミーショップ」を費用面のみで比較した場合、「カラーミーショップ」のフリープランで申し込み、ゆくゆくは月額制に移行するというのがもっともお得な方法になりそうです。

もちろん、サービスの魅力は費用だけではないので、テンプレートのデザインやサポート体制なども踏まえ、魅力を感じたサービスを選んでみてください。

まとめ

カート機能とは何か、WordPressで作ったホームページやブログにカート機能を導入する場合、プラグインの利用とネットショップ作成サービスの利用ではどのようなメリット・デメリットがあるのかを解説しました。

ホームページやブログに簡易的なECの機能を付属させたい場合は、管理画面がひとつで完結するECプラグインが便利です。しっかりネットでの販売に取り組む場合は、ネットショップ作成サービスを利用し、WordPressと併用して各プラットフォームの利点を最大化させましょう。

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ブログ運営しよう

WordPressブログとSNSを連携して、さらに人が集まるブログを作ろう!

あなたのブログの読者はどこからやって来ていますか?

ブログの主な流入元と言えば今までは検索エンジンが大多数を占めていましたが、最近はSNSでブログの記事がシェアされることで、SNSからの流入が増えています。

特に雑記ブログは検索エンジンからは安定した流入は難しいと言われます。しかし、ブロガー個人のSNSアカウントの投稿がきっかけでブログを読まれ、読者やリピーターになることも珍しくありません。

今では個人だけでなく企業、法人もSNSアカウントを開設して積極的にSNSを運営するところも増えてきています。

このように、ブログの記事を届けるツールとして検索エンジンだけでなくSNSを活用する方法は、今や欠かせなくなりつつあります。

この記事ではWordPressで作ったブログとSNSアカウントを連携させてSNSでシェアされやすい仕組みを導入するとともに、さらに人が集まるブログの作り方についても解説します。

読者がくることをじっと待っているだけではなく、SNSを使って積極的に情報を発信し、読者に語り掛けることで、あなたのブログを多くの人に見つけてもらいましょう!

SNSとは

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、ユーザー同士のコミュニケーションを通して人と人の繋がりを維持、促進するための機能を持った「コミュニティ型の会員制オンラインサービス」の総称です。

文章だけのやりとり(メッセージの交換)に限らず、自身のプロフィールを公開する機能や、写真、動画、音声などを投稿するSNSもあります。さらに、グループを作って限られたユーザーだけでメッセージを交換するなどの多様な機能があるのも特徴です。

最近ではホームページやコンテンツ制作に携わる会社はもちろん、そうではない一般の会社やブログを書かない人でもSNSのアカウントを1つは持つぐらいに普及していて、日々、ユーザー同士で盛んにコミュニケーションが行われています。

あなたも何かしらのSNSアカウントを持っていて、日々使用しているのではないでしょうか?

これを機にSNSとブログを連携させ、あなたのブログの情報共有の場としても利用しましょう。

SNSのアカウントを取得しよう

まずはブログと連携させるためのSNSアカウントを取得するために、どのSNSを使うのか決めましょう。

ここでは今現在(2021年6月現在)主に使われている4つのSNSと、その特徴を紹介します。

1.Twitter

日本のアクティブユーザーは約4500万人です。(2017年10月時点)

若年層からシニア層まで幅広く使われているSNSです。

他のユーザーの投稿をリツイートにて自身のフォロワーに簡単に紹介(拡散)できるメリットがあります。

また、その大きな拡散力からバズる(話題になる)ことが多いSNSでもあります。

「フォロワーキャンペーン」「リツイートキャンペーン」などを使えば、安い広告費でフォロワーを獲得できるという特徴もあります。

投稿内容は、商品やサービスの紹介、ユーザーの声、クーポンの配布などが適しています。

2.Instagram

日本のアクティブユーザーは約3300万人です。(2019年3月時点)

ユーザー割合は女性が6割近くを占めていて、20代、30代がコアユーザー層です。

投稿には写真、もしくは動画が必須のため、運用するには時間と労力のコストがかかりますが、ユーザーの反応(エンゲージメント)が高いのが特徴です。

また、ハッシュタグをつけた投稿が盛んに行われる特徴もあり、これを利用してキャンペーンを企画、実施するには適しています。

投稿内容は、商品やサービスの紹介写真や動画、ユーザー写真のリグラム(再投稿)が適しています。

さらに最近は「地図検索機能」という新しい機能も追加されました。

3.Facebook

日本のアクティブユーザーは約2600万人です。(2019年4月時点)

匿名ではなく本名での登録が推奨されているSNSであり、30代、40代がコアユーザー層であることから、ビジネス傾向の話題や、それを求めるユーザーが多いのも特徴です。

グループとしてのコミュニティを形成しやすい(グループ限定機能が備わっている)SNSでもあります。

投稿内容は、商品やサービスの紹介、関連情報の紹介、読み物としてのコラム、動画配信などが適しています。

4.LINE

日本のアクティブユーザーは約8600万人です。(2020年10月時点)

全年齢層をカバーしている(全年齢層で使われている)SNSですが、仲の良いユーザー同士のチャットツールとして使われる傾向が強く、他のSNSとは違って不特定多数に情報を周知するにはあまり適さないSNSだともいえます。

ただ、クローズドなやりとりが主であるからこそユーザーの生活に密着しやすく、また、既読通知機能があることでユーザーの反応が早いのが特徴です。

クローズドなため、まずは情報を受け取ってもらうためにユーザーにフォローをしてもらわなければなりません。投稿内容は、一部のユーザーに向けたクーポンの配布、セール、キャンペーン情報の投稿が適しています。

この他にもTikTokやPinterest、Clubhouseなど、さまざまなSNSがありますが、最初は自身の使いやすいSNS、かつブログと連携しやすいSNSを選んで使うと良いでしょう。

もちろん、1つに絞るのではなく複数のSNSを使っても構いません。

ブログは主にテキストで作られるメディアでもありますので、最初はTwitterとFacebookをおすすめします。

SNSと連携しよう

どのSNSを使うかを決めてアカウントを取得したら、次はあなたのブログとSNSを連携させましょう。

SNSでブログ記事がシェアされるには、記事の内容が良いのはもちろん、読者が「シェアしたい」と思ったときにすぐに行動に移せる仕組みであることも重要です。

たとえば、読者が他の人におすすめしたいと思ったブログ記事を見つけても、その記事にSNSシェアボタンが設置されていなければ、読者にタイトルやURLリンクをコピーして貼る手間をかけてしまうことになります。

シェアしたいのに簡単に出来ない、面倒臭いと思わせてしまうことは、読者がシェアを止めてしまう充分な動機になるのです。

よって、読者がシェアしやすい環境、設定にすることもブログでは大切なのです。

シェアボタン設置のコツ

ブログの記事をシェアしてもらう仕組みで、設定が簡単かつ、読者にとっても分かりやすいものはSNSのシェアボタンの設置です。

シェアボタンを設置する場所によってシェアされる率は変わりますが、一般的にシェアされやすい(シェアボタンが押されやすい)場所は以下の3つです。

1.タイトルの真下

とにかくすぐにシェアしたいという読者が押しやすい場所です。

極端な読者であれば、記事を読まなくてもタイトルだけを見てシェアするという人も一定数存在します。

2.記事ページの一番下

テキスト記事を読了し終えた場所、動画やマンガを見終えた場所にシェアボタンがあると、読者はシェアボタンを押しやすいです。

記事をすべて読み終えた、見終えたということは、記事内容を理解して納得しているのはもちろん、それを他の人にも伝えたいという心理状況にもなっていることが多いからです。

3.スクロールに合わせて追従させる(フローティング)

記事を読み進めている(画面をスクロールしている)読者の視界に常に存在し、記事の途中でもシェアを行いたい、または戻って記事を見直しているユーザーもシェアを行いたいと思った時にすぐにシェアができる仕組みです。

ただし、読者の視界に常に存在するため、ボタンが大きすぎるなど画面占有率が高いと、逆に目障りに感じる読者も増やしてしまいます。

この3つの中から1つだけ選ぶのではなく、すべてを選ぶのも1つの方法です。しかしすべて設置すればそれだけシェアも増えるという単純なものでもありません。

自身のブログにて読者が活用しやすい(よく押されている)ボタンはどれかを検証、分析して適切な場所にシェアボタンを設置しましょう。

おすすめのプラグイン

また、WordPressであればプラグインによってブログとSNSアカウントとの連携や、ブログ記事にSNSシェアボタンを簡単に設置することができます。

WordPressテーマによっては、最初からSNS連携やSNSシェアボタンが用意されているものもありますが、私は以下の2つのプラグインをおすすめします。

1.AddToAny Share Buttons

TwitterやFacebookなどの主なSNSのシェアボタンが用意されており、種類も100種類以上あります。

スクロールに合わせて追従するフローティング機能もあり、また、CSSやJavascriptのコードを追加記述できる項目もあるので、自身でカスタマイズして管理できるところがメリットのプラグインです。

AddToAny Share Buttons

2.Social Media Share Buttons Popup & Pop Up Social Sharing Icons

200種類以上のシェアボタンが用意されており、ボタンの動作も「シェア」だけでなく「いいね!」や「フォロー」など選ぶことができます。

スクロールに合わせて追従するフローティング機能はもちろん、ブログ記事を読み終えた後(記事ページの一番下)にポップアップでシェアボタンを表示させたり、メルマガ登録を促すフォーム機能などもあるプラグインです。

Social Media Share Buttons Popup & Pop Up Social Sharing Icons

さらに一工夫を加えよう

SNSでシェアされるにはブログ記事にシェアボタンを設置することはもちろん、その投稿を見た人がさらにシェアをしてくれる工夫も加えたいところです。

その一工夫としてOGP設定というものがあります。

OGPとは「Open Graph Protocol」の略称で、TwitterやFacebookなどSNSでコンテンツへのURLリンクを貼って投稿した際に、投稿に差し込まれるサムネイル画像や概要文を設定した通りに表示させる仕組みのことです(Twitterでは、「Twitter Card」とも呼ばれています)。

OGP設定を行う理由は、概要文やサムネイル画像が一緒に表示されている投稿のほうが「いいね!」や「シェア(リツイート)」される数が圧倒的に増える傾向にあるからです。

また、その投稿を観た他のSNSユーザーも、タイトルとURLだけが表示されている投稿よりも概要文やサムネイル画像がある投稿のほうが目に留まります。

(あなたもSNSを使っていると文章だけの投稿よりも、画像が表示されている投稿に目が行くことがあるはずです)

目に留まるので「いいね!」や「シェア」が行われる数も増えるという好循環を生み出すのです。

OGP設定は面倒かつ難しいですが、SNSでのシェアはもちろん周知・集客を増やすきっかけになりやすいので取り入れて欲しい設定です。

以下にFacebookとTwitterのOGPの設定方法、およびコードを掲載しますので、ぜひ、自身のブログに導入してください。

OGPの基本設定

OGPの基本設定について、まずは以下のコードをhead要素としてホームページに設置しましょう。(これはWordPressで言うところのTOPページ以外の投稿ページや固定ページなどに適用される設定です)。

<head prefix=”og: http://ogp.me/ns# fb: http://ogp.me/ns/fb# article: http://ogp.me/ns/article#”>

このコードは、FacebookのOGP設定を使用すると宣言するものです。

次に、下記の基本かつ必須のプロパティを設置します。

<meta property=”og:title” content=” ページの タイトル” />

<meta property=”og:type” content=” ページの種類” />

<meta property=”og:url” content=” ページの URL” />

<meta property=”og:image” content=” サムネイル画像の URL” />

<meta property=”og:description” content=” ページのディスクリプション(説明文)” />

これで、FacebookやTwitterでは上記で設定した通りに表示されるようになります。

「ページの タイトル」「ページの種類」など、あなたのブログに合うように適宜変更してください。

特にページのタイトルは記事ページのタイトルがそのまま使われますが、FacebookはPCが50文字、スマートフォンは48文字、TwitterはPCが34文字、スマートフォンは20文字までしか表示されません。

よってブログ記事のタイトルは出来れば20文字に納める(納まりきらない場合は前の20文字で意味や内容が通じるよう工夫する)ことを考えてつけてみてください。

FacebookやTwitter独自の設定

上記の基本設定以外に、FacebookやTwitter独自の設定も必要になります。

こちらも忘れないように設定しておきましょう。

Facebook独自の設定 

FacebookにOGPを表示させるためには、以下の設定も必要になります。

<meta property=”fb:admins” content=”FacebookのadminID” />

ここにあるFacebookのadminIDとは、Facebookの個人アカウントのID番号です。

もう一つはadminIDでなくapp-IDというIDを取得して設定する方法もあります。その場合はapp-IDを取得して以下のタグを設定します。

<meta property=”fb:app_id” content=”Facebookのapp-ID” />

個人のFacebookアカウントと紐づけるよりも、ブログ独自のアプリIDを取得するほうが良いので、ここでは後者の方法に沿って説明します。

app-IDを取得するには、以下のように行います。

(1)Facebook開発者アプリのページから新規アプリケーションを作成します。 

(2)右上のメニューから「マイアプリ」をクリックします。

(3)アプリのメニュー画面になりますので、「アプリを作成」ボタンをクリックします。

(4)アプリタイプを選択するメニューが表示されます。今回のようにブログの場合は「なし」を選択し、次へをクリックしましょう。

(5)アプリ表示名を入力します。名前は自由に入力できますので分かりやすい名前をつけましょう。アプリの連絡先メールアドレスはFacebookのアカウントと紐づいたメールアドレスが表示されています。適宜変更してください。入力が終わったら「アプリを作成」をクリックします。

(6)これでアプリIDが取得できました。アプリIDをコードの「Facebookのapp-ID」に入れてブログに実装し、合わせてFacebook側の設定も出来る限り行いましょう。メニューにある「設定」をクリックし、更に「ベーシック」をクリックしましょう。

(7)「プライバシーポリシーのURL」や「利用規約のURL」、「カテゴリ」など選択してページ下部の「プラットフォームを追加」をクリックします(この設定はいつでも変更できますので、プライバシーポリシーのURLなどは実際にページを作った後にでも設定してください)。

(8)ページ下部の「プラットフォームを追加」をクリックするとプラットフォームを選択メニューが表示されますので、「ウェブサイト」を選択します。

(9)「ウェブサイト」の入力欄が開きますので、「サイトURL」にブログのURLを入力して「変更を保存」をクリックしてください。

(10)最後に、アプリの設定を有効化するために画面左上の「開発中」スイッチをクリックします。「ライブモード」に変更されますので、これでFacebookの設定は完了です。

Twitter独自の設定

Twitterでの表示設定にも、以下のような独自の設定が必要になります。

<meta name=”twitter:card” content=” Twitterカードの種類” />

<meta name=”twitter:site” content=”@Twitterアカウント” />

「Twitterカードの種類」は以下の通りです。

  • Summary Card : 一般的な表示形式。content=”summary”と指定してください。
  • Large Image Summary Card : イメージ画像がSummaryカードよりも目立つ形式。content=”summarylargeimage”と指定してください。
  • Photo Card : 画像が大きく表示される形式。content=”photo”と指定してください。
  • Gallery Card : 複数の写真を表示する形式。content=”gallery”と指定してください。
  • App Card : アプリケーションを紹介、表示したい時に使う形式。content=”app”と指定してください。

このメタタグをOGP設定タグ同様にWordPressにて、<head></head>タグの間に埋めこむと完了です。

また、WordPressはTwitterカード設定をプラグインでも行う事ができます。

タグを埋め込むことが難しいという方は、以下のプラグインを使って設定してみてください。

2つとも基本的な設定は行う事ができますので、お好みで選んでください。

  • Twitter Cards Meta

連携するTwitterアカウント、表示する画像の大きさなどを設定できます。

  • JM Twitter Cards

こちらも連携するTwitterアカウント、表示する画像の大きさなどを設定出来ます。画像のalt設定も行えるのが特徴です。

さらに、Card validatorはTwitterカードが正しく設定されているか(投稿するとTwitter上でどういう表示となるか)を確認することができます。事前に確認してみると良いでしょう。

まとめ

ブログに限らずホームページ(メディア)は読者が自発的に検索エンジンを使って検索し、その検索結果から流入することが多いものです。

対してSNSは自身のフォロワーの投稿やシェアによるSNSのタイムラインに流れてくる情報に触れることで興味、関心が湧き、そこから流入してきます(もちろんSNS上でも検索を行って自ら探すこともありますが)。

SNSは自身で情報を探し出すのではなく、流れ込んできた投稿やシェアから情報を取得することが多いため、受動的な情報取得だといえます。だからこそSNS運用は自分から積極的に情報を発信して読者に気付きを与えることが重要となるのです。

ただし、ここでのSNSの利用(投稿)はあくまでブログの記事を読者に届けるための方法の1つであり、SNSはあくまでコミュニケーションツールであるということは心に留めておいてください。

また、ブログの更新情報だけを発信するSNSアカウントでは、そのSNSアカウントの個性もパーソナリティも全く見えてきません。

そんなSNSアカウントではフォローされることが少ないのはもちろん、投稿から読者が流入することもほとんどありません。読者も興味が湧きにくいのでブログを読もうという気にもならないでしょう。

そうならないようにするにはSNSのプロフィールをブログと同じにしたり(同じ人が運営していることを示す)、ブログ記事の概要説明やサムネイル画像を設定したりしてSNSへ投稿を行ってください。

ブログへの流入を増やすためのツールとしてではなく、自身のSNSアカウントも1つのメディアであるという気持ちでSNSを運用しましょう。

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サイト開設しよう

困ったら見る!レンタルサーバーで使用される用語集

ロリポップCRチームのエンジニアの たにわき です!

ロリポップを利用していて、「この用語ってどういう意味?」と思う事が出てくるかもしれません。

そんな悩みを解決するために、用語集を作りましたので、困った時にぜひご活用ください。

ネットワーク関連

プロトコル

コンピューター同士の通信を行うためのルールです。共通のルールをつくることで、異なる機器同士でもやりとりができるようにしています。

SSL/TLS

インターネット上でのデータのやりとりを暗号化し、第三者に情報をのぞかれたり盗まれたりしないようにする仕組みです。

ウェブ関連

アクセス数

閲覧されたページの合計数です。

キャッシュ

一度アクセスしたサイトのデータをブラウザやサーバーで一時的に保管し、次回、同じページにアクセスした際の表示を速くする仕組みです。

ディレクトリ(フォルダ)

ファイルを分類・整理するためのもので、複数の階層を作ることができます。

ドメイン

インターネット上の住所のこと。ロリポップにはサービスが提供するロリポップドメインと、お客様が取得する独自ドメインの2種類があります。

独自ドメイン

お客様が取得できる世界に1つだけのドメインの事です。

リクエスト数

アクセスに対して、サーバーに送信されるリクエストすべての数です。HTMLファイル以外にも、画像ファイルやJSファイルのリクエストもカウントの対象となります。 ※通常1アクセスは複数のリクエストにより構成されています。

レスポンス

サーバーが処理した結果のことです。

Basic認証

ホームページの閲覧に対して、IDとパスワードが必要になる仕組みです。ロリポップでは、ユーザー専用ページから設定することができます。

Let’s Encrypt

主にロリポップの独自SSL(無料)で利用している、非営利団体のInternet Security Research Group (ISRG) が提供する証明書認証局で、SSL証明書を無料で発行しています。SSL証明書の期限は3ヵ月のため、通常は更新が必要ですが、ロリポップでは自動で更新されます。

Mixed Content

ページに対してhttpsで始まるURLでアクセスしているのに、ページ内にhttpで指定した画像やJavaScript/CSSなどがある状態のことです。

WAF (Web Application Firewall)

Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃からホームページを保護するセキュリティ対策のひとつです。

WebDAV

HTTPを活用して、ファイル共有・編集を容易に行うことができる技術です。

メール関連

IMAP

メールを受信する時に使うプロトコル(ルール)です。メールサーバーにあるメールデータをメールソフト上からそのまま閲覧、管理する方法です。

IMAPS (IMAP over SSL/TLS)

IMAP通信の認証情報やメールを暗号化し、安全に接続します。

POP/POP3

メールを受信する時に使うプロトコル(ルール)です。メールデータをダウンロードしてメールソフト上で閲覧することが前提の方法です。

POP3S (POP3 over SSL/TLS)

POP3通信の認証情報やメールを暗号化し、安全に接続します。

SMTP

メールを送信する時に使うプロトコル(ルール)です。

SMTPS (SMTP over SSL/TLS)

SMTP通信の認証情報やメールを暗号化し、安全に接続します。

FTP関連

Activeモード

FTPでサーバーに接続時に、サーバー側からFTPクライアントに接続するモードです。ロリポップでは使用出来ません。

FTP (File Transfer Protocol)

サーバーへファイルを転送するためのプロトコルです。暗号化・認証化を行わないため、通信内容が暗号化されません。ロリポップでは「FTP・WebDAVアカウント」を使って接続しますが、セキュリティの観点からFTPSの利用を推奨しています。

FTPS (File Transfer Protocol over SSL/TLS)

FTPの認証やファイル転送の暗号化・認証化を行い、サーバーへファイルを転送します。SFTPとは別物です。

Passiveモード

FTPクライアントからサーバー側に接続するモードです。ロリポップではこちらのモードのみを利用することができます。

SSH関連

SFTP(SSH File Transfer Protocol)

SSHによる暗号化FTPです。接続にはSSHのアカウトを使用します。FTP、FTPSとは通信プロトコルが違います。

SSH

ネットワークを介して、サーバーへのログイン、コマンド実行などを行う通信方法です。データは暗号化されて、やり取りするため、安全に通信を行うことができます。

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収益化しよう

稼ぐだけじゃない。収益を確保しつつ、ブランディングも適えるブログの作り方

ブログの目的はさまざまで、アフィリエイトサービスを利用すれば広告による収益化も可能です。しかし、収益化だけを目的にしてしまうのは少しもったいないです。

特にテーマやジャンルが固定された特化ブログであれば、読者には専門的な情報が掲載されたブログとして周知、認識されます。それだけでなく記事の筆者であるあなた自身も専門知識を備えた「その道のプロ」として認識され、信頼されることにもなります。

個人ではない企業、法人のオウンドメディア(ブログ)であれば、自社の商品やサービスを紹介するだけでなく、業務に関する話題や知識を提供することは読者の信頼を得ることにもなります。すぐに収益に繋がらなくても長い目でみればプラスとなることが多いのも事実です。

とはいえ、収益がまったくない、あったとしてもかなり少ない状態のままでブログを続けて運営していくのも難しいもの。

この記事では日々の広告収益を確保しつつも、それ以外の目的を適える、特にブランディングも適えるブログの作り方について解説します。

目的が1つではなくて複数になりやすいブログだからこそ、続けることで恩恵を受けるブログ運営を目指しましょう。

収益以外に得られるもの

ブログで収益を得るためにアフィリエイトやGoogleアドセンスなどの広告を導入する方は多くいます。しかし、導入してはみたものの思うように収益が上がらずにブログを運営するモチベーションを失ってしまう方は多いものです。

また、広告収入が目的でないブログであったとしてもPVが思うように増えず、ブログを運営するモチベーションを失ってしまう方もいます。

モチベーションを失わないためにも、ブログにおいて得られるもの、副次的な効果を知っておきましょう。

収益以外にも副次的な効果を得やすいのは特化ブログです。

特化ブログを収益化する10の方法」の記事でも説明しましたが、特化ブログは掲載する情報に専門性も正確性も求められます。また、読者(ユーザー)は、記事を書いた人、そしてそのブログを運営している企業、法人に注目する傾向が強いです。

実生活でも誰だか分からない、知らない人の話はまともに聞かない、その話も信憑性が薄いと感じるように、その記事を書いた人にどんな専門的な実績や知識があるのか、そしてそのブログはどんな企業が運営しているのかを明示することは情報の信頼性に繋がります。

この信頼性こそがブログで収益以外に得られるものです。

ブログで得た信頼性はネット上だけで有効なものとはならず、実生活においても有効に働きます。

ブログのテーマ、ジャンルに大きく依存するとはいえども、ブログによって得た信頼から講演を頼まれたり、書籍の執筆を依頼されたり、企業、法人のブログなら仕事と直結する相談なども起こります。

また、雑記ブログは専門性が薄いため特化ブログよりは信頼を得にくくはありますが、決して信頼を得られないというわけではありません(詳しくは次の節で説明します)。

収益だけがゴールになるとは限らない、他にもメリットがあることを認識すれば、ブログの運営にも柔軟かつ臨機応変に対応できるでしょう。

ブログを「1つのサービス」として考える

特化ブログも雑記ブログも、ある1つの考え方を持って運営を行えば収益や信頼性を得やすくなります。

それはブログを1つのサービスとして考える、ブログを通して価値を提供することを考えることです。

ブログを情報提供するだけのツールとして運営すると本当にそれだけになってしまいますが、情報提供した上で何を提供するのか、その価値を使って読者にどう動いてほしいのかまでしっかり考えれば、ブログは1つのサービスとしても機能します。

たとえば雑記ブログ、特化ブログについては次のように考えて運営しましょう。

1.雑記ブログ

雑記ブログは専門性が薄くなりがちであり、他のブログとの差別化も難しいため、具体的な価値を与えにくく信頼性も得にくいデメリットがあります。

そんな雑記ブログで信頼性を獲得するには、専門性はなくとも正確な情報を発信することが大切です。

専門的な知識もなく、言っていることが噂レベルでしかない人の話は信用しないように、嘘偽りのない、読者を騙すような表現を使わないよう真摯にブログを運営しましょう。

また、正確性に加えて独自の目線や切り口で情報を伝えることが出来れば、少しずつではありますが信頼性は増していきます。

雑記ブログはブログよりも筆者であるブロガーそのものが評価される傾向にありますので、自分自身の人となりを評価してもらう、「自分自身がサービスだ」という気持ちでブログを運営すると良いでしょう。

インフルエンサー的な立ち位置が雑記ブログと相性が良いのは、インフルエンサーが言ったこととして雑記ブログが評価されるように、個人としてブランディングされているからです。

2.特化ブログ

前述のように、特化ブログは掲載する情報に専門性も正確性も求められます。

ただし、その専門性と正確性こそが他との差別化となり、特化ブログのメリットにもなるのです。

そんな特化ブログで信頼性を獲得するには、情報の即時性と独自の見解を発信することがポイントとなります。

特化ブログは「その道のプロ」として認識されているからこそ、情報をキャッチして公表する速さと専門性を活かして独自の見解を発信することが出来れば、雑記ブログ以上に信頼性は増します。

(もちろん急いでいるからといって正確性を欠いた情報を発信するのはダメですよ)

また、専門性があるからこそ(自社、他社に限らず)読者に適切な商品、サービスを紹介することもできますし、ブログで得た信頼性によってブログ以外の場所での活動も可能になります。

特化ブログは専門性を充分に活かすことを考えて情報を発信する、ブログを使ってもらうことで読者の悩み解消や行動を促すサービスを提供すると考えて運営すると良いでしょう。

特化ブログは企業、法人がオウンドメディアとして活用していることも多く、個人ではなく運営会社としての信頼性とブランディングにも繋がります。

収益以外のコンバージョンポイント

ブログの目的が広告収益である場合は、アフィリエイトのリンク先で商品の購入やサービスの申し込みがコンバージョンポイントとなるのですが、広告収益以外の目的があるならばコンバージョンポイントも別に設定する必要があります。

目的が数値として表わしにくい、設定しにくい指標は、ブログの種類はもちろん取り扱うテーマやジャンルによっても変わってくるため、目的に伴うKPI(Key Performance Indicators)とKGI(Key Goal Indicator)を含めてしっかり考えましょう。

KPIは重要業績評価指標であり、目標を達成するための要素かつ、達成度を測るための要素でもある効果指標です。

KGIは重要目標達成指標であり、目標を数値として定量的に評価する指標であり、ここでは目的の達成であるコンバージョンポイントの数として見ると良いでしょう。

たとえば雑記ブログ、特化ブログにおいて目的に準じたKGI、KPIを設定するなら以下の表のように設定できます。

目的KGIKPI
情報周知・拡散ブログ全体とブログ記事単体のPV数ブログ全体とブログ記事単体のセッション数、ユーザー数
ファン(リピーター)の獲得ブログのTOPページのセッション数、読者登録数(RSS登録)、SNSアカウントのフォロワー数、リピーター(2回目以降の訪問セッション数)、SNSのエンゲージメント数
見込み顧客、お問い合せの
獲得
資料のダウンロード数、お問い合せ数資料のダウンロードページのPV数、お問い合せページのPV数

それでは、この目的を上から順に説明していきます。

情報周知・拡散

雑記ブログ、特化ブログとも情報周知・拡散が目的の場合は、まずはユーザーに知ってもらうことが目標となるため、ブログ記事を閲覧してもらうこと(ブログのPV数)をKGIに設定します。

そして、そのKGIの要素となるPVを分解して、実際にブログ記事を閲覧したのべ人数であるユーザー数をKPIとして設定します。

この2つを設定することで、KPIから自身のブログでよく閲覧されている人気記事(需要がある情報)や、逆にあまり閲覧されていない記事(需要がない情報)も把握できます。

ファン(リピーター)の獲得

雑記ブログ、特化ブログともブログを閲覧したユーザーの中から、また再びブログを見てくれたユーザーがどのくらいの数なのかを把握するため、ファン(リピーター)の数を確認しましょう。

Googleアナリティクスではリピーター(2回目以降の訪問セッション数)がそれに当たります。これをKPIとします。

そして、そのKPIからどのくらいのユーザーがブログのTOPページに移動しているかの数をKGIとします。

(ブログのTOPページに移動するユーザーの意図は、「最新のブログを読む」「ブログの管理者の情報を探している」などであると考える事もできます。)

「読者登録」や更新情報を送信する「RSS登録」などを使っているブログであれば、それをKGIにするのも良いでしょう。

また、ブログとSNSを並行して使用しているのであれば、SNSのエンゲージメント数(いいねやリツイートなど)をKPI、新規フォロワー数をKGIに設定するのも一つの方法です。

但し、これは厳密に言えばブログのコンバージョンポイントというよりはSNSのコンバージョンポイントなので、あくまでブログとは相関関係のKPI、KGIとして捉えておいて下さい。

見込み顧客、お問い合せの獲得

特化ブログはブログ記事で全て完結するものばかりではなく、別に資料を作成して提供するためにダウンロード出来るようにすることや、ユーザーからの質問に応じるためにお問い合わせフォームを設置することも少なくありません。

そのような場合は資料のダウンロード数、お問い合せ数がKGIとなり、必然的に資料のダウンロードページのPV数、お問い合せページのPV数がKPIとなります。

特化ブログでは、この見込み顧客とお問い合わせがブログのブランディングに大きく関わると言っても過言ではありません。

特化ブログは「その道のプロ」として信頼されることでブログ以外の場所での活動に繋がるからであり、そのきっかけであり成果として見る数字が「見込み顧客とお問い合わせ」の獲得だからです。

そしてブログ以外での活動実績を重ねることで更にブログの信頼度も上がり、ブランディングにも繋がる相乗効果を生み出すのです。

これは雑記ブログにはあまり当てはまりませんが、記事の質や行動のヒントにもなりますので知っておくことをおススメします。

このように広告収益以外にも目的に準じたKGI、KPIを設定してさらに分析も行えば、ブログの目的の達成に限りなく近づくのはもちろん、自身のブログの強みや弱みを把握し、それに伴うブログの改善点も明確になります。

また、ブログの使いやすさ(ユーザービリティ)の向上はブログの信頼性を上げて好印象を与える助けにもなり、引いてはブログの知名度や権威性など、ブランディグとしても機能するのです。

これは同じ人やモノに接する頻度が増えれば増えるほど、その人やモノに対して好印象を抱くようになる心理現象(単純接触効果、ザイオンス効果)によるものです。もちろんブログも例外ではありません。

まとめ

ブランディングの良いところは、もう1つの目的である広告収益を上げることにも貢献することです。

信用できない人の話はまともに聞かない、信用できないお店の商品は買わないように、広告も信用できるブログに掲載されているからこそクリックされ、そこから商品の購入やサービスへの申し込みも行われやすくなるのです。

つまり、広告収益が目的ではなくても、ブログを1つのサービスとして考える、ブログを通して価値を提供することを考えてブログを運営し、信頼性を獲得すれば広告収入もそれにともなって伸びてくるのです。

いかに広告をクリックさせるか、いかにアフィリエイトから商品を買わせるかばかりを考えると、上記の考え方を忘れてしまって、こちらの都合ばかりを押しつけるブログ記事を書いてしまいます。

そのようなブログでは信用を得てブランディングを行うことが実現できないどころか、逆に信用を失うだけでなくしだいに読者は離れていき、広告収益も上がらない悪い連鎖が起こりやすくもなります。

何事も長く続けるには信用が欠かせません。それを続けることで恩恵を受けやすくもなることを頭に置いて、日々あなたのブログを運営していただけると幸いです。

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収益化しよう

Google AdSenseを導入して収益を得られるWordPressブログを実現しよう!

ブログを始める目的や理由の1つとして、収益を得たいという方は意外に多く存在します。

ブログによる収益化といえば広告掲載によるものが主な方法ですが、広告収入にはいろいろな種類があり、ブログに適しているもの、適さないものがあります。

そんな広告収入でブログに適しているものといえばGoogle AdSense(以下「Googleアドセンス」と表記します)やアフィリエイトサービスが挙げられます。ただ、どちらもただ掲載すればよいわけではなく、掲載すれば簡単に稼げるようになるものでもありません。

この記事では、Googleアドセンスをブログに導入して収益を得るための工夫やヒントについて解説します。

ぜひ、あなたのブログにもGoogleアドセンスを導入して、収益を得るきっかけにしてください。

Google アドセンスとは

Google アドセンスとは、自身のブログに主にバナー広告を掲載し、読者(ユーザー)がその広告をクリックorタップすることで、メディア運営者のあなたに報酬が支払われるクリック型報酬広告です。

通常のアフィリエイトサービスは広告リンクをクリックorタップしただけでは報酬は発生せず、広告のリンク先で商品の購入やサービスの申し込みが行われる(コンバージョンする)と報酬が発生します。

一方、Googleアドセンスは広告をクリックorタップした時点で報酬が発生します。

さらにGoogleアドセンスの優れている点は、ブログの記事に関連する広告が自動で選ばれて掲載されるため、自分で掲載する広告を選ぶ手間がないことです。

掲載したいページ、場所にタグを埋め込むだけで、すべて自動で広告を表示してくれます。

これにより広告掲載の手間がほぼ省略されるため、記事を書くことだけに集中することができる広告サービスだといえます。

また、自動で広告が選ばれるということは、ブログ記事に関連する広告を探しにくい(選ぶことが難しい)雑記ブログには適した広告サービスでもあるのです。

雑記ブログに関して詳しく知りたい方は【初心者向け】雑記ブログの始め方・書き方から公開まで、じっくり解説をご覧ください。

逆に、テーマやジャンルが決まっている特化ブログでは、適した広告を探しやすいため、Googleアドセンスよりもアフィリエイトサービスのほうが適した広告を選びやすいというメリットがあります。

特化ブログについては【初心者向け】特化ブログの始め方・書き方から公開まで、じっくり解説で詳しく説明しています。

Googleアドセンスを導入する前の注意点

Googleアドセンスの広告を掲載するにはGoogleへ申請を行い、承認される必要があります。

また、承認されるにはいくつかの条件があります。主な条件は以下の4つです。

  1. 独自ドメインで運用しているか
  2. アダルトやアルコールに関する記事でないか
  3. オリジナル記事はあるか
  4. ある程度の記事数、文字数があるか

それぞれについて解説していきます。

1.独自ドメインで運用しているか

まず、ブログのドメインは独自ドメインでないといけません。

以前は無料ブログサービスの共有ドメインでも承認されていましたが、2021年6月現在では独自ドメインでないと承認されないようになりました。

よって、今はレンタルサーバーを借り、独自ドメインを取得してブログをつくる必要があります。

(この記事ではWordPressにてブログを制作したとして説明します)。

2.アダルトやアルコールに関する記事でないか

次に、アダルトやアルコールに関する記事、他にも暴力的な記事やタバコ、ドラッグなどの記事はGoogleアドセンスを掲載することは出来ません。

また、審査時にNGな記事はなくても、承認後にNGな記事をアップしてGoogleアドセンスを掲載した場合、規約やポリシーに違反したとみなされます。広告の配信停止、最悪の場合はアカウント停止などの措置がなされます。

一度アカウントが停止、無効にされたユーザーは再度のGoogle アドセンス参加はできなくなります。充分に注意してください。

3.オリジナル記事はあるか

Googleアドセンスの公式ヘルプページにも記載があるように、「他にはない魅力があるか」「ユーザーの興味を引く独自のコンテンツ(記事)があるか」が問われます。

つまり、あなた自身のオリジナルの情報を記事にする必要があるということです。

他のサイトやブログに掲載されていることをただ引用するのではなく、あなた自身の体験や知識を交えた記事を書くことでオリジナル記事をブログに掲載しましょう。

4.ある程度の記事数、文字数があるか

Googleアドセンスの審査は、ある程度の記事数を揃えた後に申請しましょう。

なぜならばブログに広告を掲載するに値するかどうかを審査するための記事がなければGoogleは審査すらも出来ないからです。

また、記事があったとしても極端に少ない、記事一つ一つの文字数も少なくて内容が薄い記事であれば、審査する側も内容が乏しいと判断します。

審査に通るための記事数(文字数)はハッキリしていません(公式でも発表されていません)が、記事数は30程度、記事の文字数も1,000文字以上は揃えておきたいところです。

ただし、この数はあくまで目安であり、これよりも少ない数で審査に通ることもありますし、これより多くても審査に通らないこともあります。

その他の条件を満たしているかをしっかり確認して申請を行いましょう。

実際に申請、導入してみよう

上記の条件を満たしたところで、実際にGoogleアドセンスを申請してみましょう。

Googleアドセンスの公式ヘルプページより「ご利用開始」ボタンをクリックします。

すると以下のお申し込みフォームに移動しますので、申請するブログのURL、および審査結果を受け取るメールアドレスを入力します。

また、「こちらのメールアドレスにアドセンスの有益な情報をお届けします」の項目は、「自分のアカウントに合わせたヘルプや提案に関するメールを受け取る」を選択することをおすすめします。

「保存して次へ」ボタンを押すと、GoogleアドセンスとGoogleアカウントを連携する設定画面になります。

ここではすでに所持しているGoogleアカウントと連携もできますし、新しいGoogleアカウントを作成することもできます。

国または地域を選択後、利用規約を読んで問題が無ければチェックを入れて「アカウント作成」をクリックします。

次は、報酬の入金先である支払先情報を入力します。

(すでに所持しているGoogleアカウントで連携した場合は、登録している名前や住所が表示されています)

「送信」をクリックします。

すると「サイトをAdSenseにリンク」の画面に遷移され、あなたのブログ専用のアドセンスコードが表示されます。

このアドセンスコードをWordPressのブログに貼り付けます。

コードは基本的にはHTMLの<head>タグと</head>タグの間に貼り付けます。

WordPressのブログの場合も同様ですが、分からない場合は「AdSenseコードの追加について詳しくはヘルプをご覧ください」のテキストリンクを押すと下記のヘルプページが表示されますので、参考にしてコードを貼り付けてください。

貼り付けた後は「サイトにコードを貼り付けました」にチェックを入れ、「完了」をクリックすれば、Googleアドセンスの申請の完了となります。

申請の結果、掲載可否の返信は早い時は1日で、遅い場合は一ヵ月以上かかる時もあります。

承認が通れば、Googleアドセンスの登録は完了です。

また、非承認になったとしても再度申請できるので、返信内容を確認してそれに沿った修正を行った後に再度申請しましょう。

見られやすい場所に広告を表示させよう

Googleアドセンスが承認されたら、いよいよ自身のブログに広告を表示させましょう。

広告による収益を上げるには、読者に広告を見てもらった(認識してもらった)上でクリックorタップしてもらうことが肝心です。

ここではクリック率が上がり、クリック単価も上がるGoogleアドセンスの運用についてポイントを2つ説明します。

クリックされやすい記事をつくる

Googleアドセンスは広告を掲載する記事に則した広告が表示されるため、しっかりと書かれた記事であればあるほど表示される広告の精度も上がります。

たとえば自身の旅行の経験を詳しく書いたブログ記事ならば、表示される広告は「ツアー予約の広告」や「ホテル予約の広告」などでしょう。

しかし旅行記事とは全く関係のない広告、たとえば「マンガの広告」が表示されてもクリックされることはあまりありません。

旅行記事を読んでいるユーザー(読者)が興味を持つ広告は「旅行の広告」だからです。

また、クリックされやすい記事の特徴の1つに、悩みを解決する記事があります。

なぜならば検索流入する多くの読者は知りたいことがあるから検索を行い、そして、その情報が掲載された記事に悩みを解決するきっかけとなる広告が表示されているならば知りたいと考えるからです。

自動で広告が選ばれるGoogleアドセンスだからこそ、読者の欲しがる情報を掲載する、悩みを解決する記事を書くことを意識してみてください。

クリック単価が高くなる仕組みを知る

Googleアドセンスではジャンルやテーマが決まっている特化ブログのほうが、クリック単価が高い広告が表示される傾向にあります。

その理由は、特化したブログは記事単体だけでなくブログ全体に関係した(マッチした)広告が表示されやすいため、クリック率も高くなるからです。

また、クリック率が高いということは、広告主にとっても周知、集客が増える(広告の効果が高くなる)という良い結果が生まれるため、広告費を更に出資することにつながります。

その上、広告を出稿している企業としても効果が高いメディア(サイトやブログ)に広告を表示したく、効果が高いブログを指定して広告を配信する「広告枠の指名買い」が起こります。

つまり、あなたのブログの広告枠が指名買いされた場合、必然的にクリック単価も上がるため収益も増えるのです。

クリック単価を高めるには、上記でも説明したようにクリックされやすい記事を書くことを心がけましょう。

簡単だからこそ注意すべきこと

Googleアドセンスは簡単に導入できることがメリットの広告ですが、注意すべきこともあります。

ここでは改善のつもりが、逆効果になってしまうGoogleアドセンスの運用について説明します。

広告を(無理矢理)見せることを目的にしない

Googleアドセンスはクリックorタップされることで報酬が発生し、あなたの収益となる広告です。

よって、読者に広告を見てもらう(認識してもらう)ことが肝心なのですが、だからといって目立つ場所に広告を表示させたり、画面いっぱいに広告を表示させて、むやみにクリックさせればよいというわけではありません。

むしろ読者は記事を読むことを阻害するような広告表示は、クリック率もクリック単価も落ちる傾向にあります。

あなたもサイトやブログを見ていて画面いっぱいに表示された広告や、画面をスクロールしても追いかけてくる広告が邪魔だと感じたことがあると思います。

たしかに誤クリック、誤タップによって一時的に収益は発生しますが、誤クリック、誤タップした読者が誘導先である広告主の商品、サービスを買うことはありません。広告主側も売上に貢献しないメディアへの広告表示は避けるようになり、適切な広告が表示されなくなってしまいます。

また、広告を無理矢理見せられるブログを積極的に見ようと思う読者はいません

最終的には広告収入どころかブログそのものの見られる機会すらも失ってしまいます。

コピー記事や伏せ字でもNGとなる

前述の通りGoogleアドセンス広告を掲載する記事にはオリジナル記事が求められますが、時には承認後に収益を手っ取り早く増やそうとコピー記事を量産したり、NGな記事については該当キーワードを伏せ字にしてポリシー違反を逃れようとする方も現れます。

引用の範囲を超えたコピー記事はポリシー違反とみなされるのはもちろん、コピー記事に集まる読者は質が低い傾向にあるため、広告主も広告表示を避けるだけでなく、コピー記事は広告収益だけでなく検索結果にも表示されなくなってしまいます。

また、NGな該当キーワードを伏せ字にすればポリシー違反から逃れられるということもありません。

Googleアドセンス広告はキーワードだけでなく、前後の文脈も含めて判定を行っているからです。

伏せ字でなくて隠語を使ってもNGと判定されます。

さらに、画像でも(特にアダルトは)NGと判断されるので、掲載しないよう注意しましょう。

まとめ

広告収入を増やすために必要なことは、読者のことを第一に考えることです。

ブログの記事を読むのも、そしてそこに掲載された広告を見てクリックするのも他ならぬ読者です。

独自の経験、視点を含めてオリジナルな記事を書き、有益な情報や悩みを解決に導くことができれば読者から支持されるだけでなく、広告主からも掲載を望まれるブログになり、そしてあなたも広告収益を得ることができます。

関係するすべての人が価値を得られるブログを目指してブログを運営していきましょう。

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サイト開設しよう

ブログを始めるにはどちらが良いの?WordPressとnoteのメリット、デメリット

ブログを始めるにあたり、雑記ブログを始めるのか、それとも特化ブログを始めるのか(扱うテーマ、ジャンルは何にするのか)を考えておくことは大切ですが、その前にどのプラットフォームでブログを始めるのかを決めないとブログの開設すらもできません。

既存のブログサービスを使うのか、それともレンタルサーバーを借りてWordPressやMovable TypeのようなCMS(Contents Management System)をインストールして使うのか、さらに言えば、長期的に使うことを考えているならば独自ドメインを取得してブログに適用するのかも決めておきたいところです。

このようにブログはただ記事を作成するだけに留まらず、ブログを開設する場所であるプラットフォームやサーバーなどの環境まわりについても考慮すべきことが意外と多いのです。

この記事では、現在のCMSの代表でもあるWordPressと、既存のブログサービスの中で特に最近多くのユーザーを集めているnoteについてのメリット、デメリットを解説します。

自身に合うのはどちらなのか、ブログの目的を満たすにはどちらが適しているかを考えながら読んで、ブログ開設の参考にしてください。

ブログを開設する場所を決めよう

WordPressとnoteについてのメリット、デメリットを開設する前に、まずはレンタルサーバーと独自ドメイン、そして既存のブログサービスの2つの大きな違いについて説明します。

  1. 有料か無料か
  2. 環境を含めての管理

1.有料か無料か

まずは有料か無料かの違いです。

レンタルサーバーと独自ドメインは、自身でレンタルサーバーを(期間を含めて)契約しなければならず、また、独自ドメインも自身で名前を決めて管理先を選んだうえで(期間を含めて)契約しなければなりません。

契約の延長にも料金が発生します。

一方、既存のブログサービスは基本的には使用料は無料です(サービス内容に応じて有料プラン、コースもあります)。延長料金もかかりません。

2.環境を含めての管理

次に環境を含めての管理面の違いです。

レンタルサーバーはアクセス負荷の分散やデータのセキュリティなど、サーバー環境や自身のメンテナンスについても考慮して契約する必要があります。

一方、既存のブログサービスは運営会社側がほぼすべてを管理、運営を行うので環境面では特に考慮することはありません。

しかし、ブログサービスが突然終わってしまうことで自身のブログも突然なくなってしまう可能性があります。データはエクスポートできたとしても、これまでのドメインに蓄積された信頼性、権威性を失ってしまって移動先では検索評価も落ちてしまうことが起こります(ドメイン、URLが変わってしまうため)。

その点、レンタルサーバーを借りて独自ドメインで運用していれば、置き場所でもあるレンタルサーバーが変わってもドメインに蓄積された信頼性、権威性は変わらないので、基本的には検索評価は変わりません。

この2つの大きな違いを考慮したうえで次節のWordPressとnoteのメリット、デメリットを読んでいただけると、自身に合う方を見つけられるでしょう。

レンタルサーバーを借りてWordPressを開設する場合

WordPressとは、CMSというコンテンツ管理システムの一つであり、プログラムなど技術的な知識がなくても容易に記事(コンテンツ)を制作、管理することができるシステムです。

また、WordPressにはブログの外観となるテーマ(テンプレート)が多く用意されており、機能面でもさまざまなプラグインが用意されているので、自身のブログにあうようにカスタマイズができることも特徴です。

メリット

WordPressのメリットには以下のようなものがあります。

1.WordPressの利用料は無料

インストール先のレンタルサーバー料金はかかりますが、フリーのソフトウェアなので特に使用料は必要ありません。無料で使用することができます。

(※ テーマやプラグインには有料のものもありますが、無料のもので充分といってよいほどに充実しています)

2.さまざまなカスタマイズが行えるエディター機能

記事を作成するエディター画面は簡素な作りとなっています。

さまざまなカスタマイズ機能がエディターに備わっているのはもちろん、エディター画面、機能はカスタマイズもできますので、自由度がかなり高いブログシステムだとも言えます。

3.段組み(サイドメニュー)など、ブログにさまざまな機能を追加できる

ブログによくある段組み(サイドメニュー)に好きな機能を加えることができるだけでなく、実装も簡単なのがWordPressの特徴でもあります。

左右どちらにも段組みをつけることもできますし、まったく付けないことも可能です。

上下にブログメニューや定型文、機能の実装もできます。

また、縦2分割に段組みしたレイアウトを「2カラム」、3分割に段組みしたものを「3カラム」と表現します。

4.ブログ以外にもWebサイトの作成と運営ができる

そもそもWordPressはブログをつくるためのものではなく、Webサイトを作成するためのCMSが始まりであるため、ブログ以外にもWebサイトの作成と運営が簡単に行えます。

たとえば最初は会社のコーポレートサイトとしてWordPressでWebサイトを作成し、後にブログをWebサイトのディレクトリー配下に設置して運営していくこともできます。

もちろん、その逆も可能です。

最近はブログをオウンドメディアとして運営する、会社のコーポレートサイトとオウンドメディアは(目的の違いによって)別ドメインで運営することが主流になりつつありますが、Webサイトとブログを別々にはしないという考えならば、最初からWordPressを選び、作成、管理するのも方法の一つでしょう。

デメリット

万能に思えるWordPressにも、もちろんデメリットはあります。

1. 自分で管理、メンテナンスを行わなければならない

「ブログを開設する場所を決めよう」の節でも説明しましたが、WordPressはレンタルサーバーを借りたうえで設定、作成し、かつ自身で運営を行うため、テーマやプラグインのアップデートも自ら行わなければなりません。

自動的にアップデートが行われることもありますが、テーマやプラグインのバージョンの違いによって不具合が生じることも起こり得るため、基本は自身で管理しなければなりません。

また、なんらかの不具合や障害によってブログのデータが消えてしまっても、すぐに元に戻せるように定期的にバックアップをとっておくことも大切です。

(レンタルサーバーのプラン、サービスによっては自動でバックアップを取得してくれるものもあります)

管理、メンテナンスを行うためのネットワークの仕組みやサーバー周りの知識も、ある程度は必要だと言えます。

2.サーバーやドメインには期限がある

基本的にレンタルサーバーは無期限にレンタルできるわけではなく、自身で期限を決めて契約を行います。

よくある失敗に、契約更新を忘れてしまってレンタルサーバーにアクセスできなくなり、データも削除されてしまう、つまり自身のブログを失ってしまうことがあります。

また、サーバーだけでなく独自ドメインにも契約期限があります。

こちらも契約更新を忘れてしまってドメインの所有権を失ってしまったり、失うだけならまだしも、契約が切れた間に他の人にドメインを取られてしまう失敗もよく起こります。

合わせて注意しておきましょう。

noteを開設する場合

noteは、『クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォーム』です。

記事(コンテンツ)の投稿から外部への公開までを無料で利用できるだけでなく、同じnoteユーザーに「スキ」を送りあったり、筆者を「フォローする」機能を使ってさまざまなコミュニケーションも図れるブログサービスです。

その特性からブログサービスというよりは、ユーザー同士のゆるい繋がりを促進するSNSに近いサービスと言えます。

メリット

noteのメリットには以下のようなものがあります。

1.無料で使える

特に使用料は必要なく、無料で使用することができます。

無料会員以外にも月500円のプレミアム会員のサービスもあり、予約投稿やコメント欄のON/OFFの設定などができるようになります。

また、企業、法人向けの有料プランであるnote proも提供されています。

2.簡易なエディター画面

記事を作成するエディター画面はとても簡素であり、その他の機能がほぼ備わっていないからこそ特に迷うこともなく記事を作成できます。

3.クリエイターや企業、法人アカウント(ユーザー)が多く登録している

最近ではオウンドメディアをnoteで始める企業、法人も増えていて、「スキ」を送ったり、「フォローする」などSNS的なコミュニケーション、使われ方が活発に行われているメディアでもあります。

ブログを始めた最初の頃は、「読者からの反応がない」ことで気持ちが折れてしまう人も少なくないのですが、noteはSNS同様に「スキ」や「フォローする」などユーザー同士の交流が可視化される、「読まれている」という手ごたえを感じることができるサービスだと言えます。

特にBtoBである企業、法人のコンテンツはなかなか一般人には伝わらなくて読まれにくいものですが、同じくBtoBである企業、法人が読者として多く登録しているので「noteユーザーには読まれやすい」のも特徴です。

4.有料記事の購読によるマネタイズが容易

noteは記事ごとに有料/無料の公開設定が行えます。

つまり、自身の記事を課金制にすることで購読によるマネタイズが容易に行えるのです。

有料のプレミアム会員になれば、月額課金の定期購読マガジンの販売も行えます。

限定動画の公開やファンクラブやオンラインサロンの運営に適しているプラットフォームだと言えます。

デメリット

もちろんnoteにもデメリットがあります。

1.カスタマイズ性が低い

記事を作成するエディター画面がとても簡素であり、機能も限定されている反面、表現や実装できる機能もかなり制限されます。

プレーンテキストでの表現が基本なため画像や動画は記事に差し込む程度にしかできないことや、特に外観のデザインはまったくカスタマイズできません。

また、残念ながらnoteは段組みをつけることもできず、上下にメニューを入れるなどのカスタマイズもできません。

2.アフィリエイトサービスなど広告が掲載できない

noteは(一部の広告を除いて)広告の掲載が認められないようになっています。

つまり、アフィリエイトサービスの掲載、紹介やGoogle Adsenseなどの広告の掲載ができません。

noteは有料コンテンツの販売やオンラインサロン運営によるマネタイズのみに適したメディアだとも言え、アフィリエイトサービスでのマネタイズには適さないメディアとも言えます。

3.記事のURLを決められない(英数字の羅列)

note proでなければ、独自ドメインを適用することができないため、ドメイン名はもちろんnoteの記事のURLは自動で割り振られた英数字の羅列になります。

よって、自分だけでなくユーザーにも記事の見分けがつきにくい、URLだけでは何の記事か分からない状態になってしまいます。

(WordPressであれば自身でURLを決めることができます)

4.データをエクスポートできない

残念ながらnoteはデータのエクスポートができません。

つまり、データの可搬性がない(ポータビリティがない)ので、WordPressはもちろん他のブログサービスに自身の記事を簡単に移すことができないのです。

時間をかけて記事を作って公開しても、noteがサービス終了してしまえばそれで終わりであり、エクスポートができないため移管作業も簡単には行うことができません。

データが完全に消えてしまうのを防ぐためには、自分でバックアップデータを作っておかないといけないのです。

5.アカウントを停止されることがある

noteは規約(https://note.com/terms)に従って運営されており、その規約に反したとみなされた場合はアカンウントが停止されてしまいます。

また、違反の度合いによっては販売したコンテンツ代金および各種サービスの代金の支払いが拒否されて、違約金として没収されることがあります。

よほどの規約違反でないとアカウント停止になることはないとは思われますが、それを判断するのは自分自身ではなくnoteの運営側であることは認識しておきましょう。

6.コミュニケーション疲れ

noteはSNSのようにユーザー同士のコミュニケーションをも期待されるメディアでもあるため、しばしばコミュニケーション疲れを生じさせてしまいます。

読者の期待に応えようと毎日必死に記事を書くことや、終わりのないコメントのやりとりなど、筆者と読者の温度差の違いが「note疲れ」を引き起こし、ついにはnoteそのものを止めてしまう「note離れ」をしてしまう人もいます。

また、相互フォローしている筆者同士であっても記事を読み合う、スキを付け合うなど、過度なコミュニケーションで疲弊して「note疲れ」「note離れ」をしてしまう人も珍しくありません。

まとめ

レンタルサーバーと独自ドメイン、そして既存のブログサービスの違いとして、WordPressとnoteのメリット、デメリットをあげてみましたが、それでもどちらにするか迷っている、決めかねているならば、私は次のように選択することをおススメいたします。

ブログを長く続けたい、オウンドメディアとして続けていきたいのならば、間違いなくWordPressをおすすめします。

その理由は、noteはデータの可搬性がない(エクスポートできない)こととカスタマイズができないこと、そして独自ドメインでないならばnoteがなくなってしまうと同時にネット上の信頼性も権威性も一気になくなってしまうからです。

逆にnoteは技術を必要とせずに簡単に記事をアップできることが一番の特徴であり、今は多くのユーザーを抱えているため目につきやすい(目立ちやすい)環境でもあります。

WordPressでは敷居が高すぎて使いこなせない、マネタイズよりもユーザーとコミュニケーションを取ったり、記事を書くことだけに集中したいのならばnoteをおすすめします。

そのせいもあって、最近はnoteを日記代わりに使っているユーザーも多くなっています。ただ、テキストメインのメディアであるからこそ、文章力によって如実に読まれる数が違ってもきます。

以上を参考にして、ぜひあなたのブログをすぐにでも始めてみてください!

ロリポップなら、ライトプラン以上のプランで10日間のお試し期間中にもWordPressを簡単にインストールできます。 ぜひ、WordPressの管理画面を実際に操作してみてください。

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サイト開設しよう ブログ運営しよう

サイトが更新されない? キャッシュとのうまい付き合い方

ロリポップCRチームのエンジニアの kunit です!

みなさんは、普段WordPressで記事を更新したのにも関わらずなかなか記事が更新されなくて困ったことはありませんか?

記事がなかなか更新されない現象には、「キャッシュ」というものが関わっていることが多いです。

キャッシュはうまく利用すればサイトの表示を速くすることができますが、使い方を間違えると上記のような問題に悩まされることになります。

今回は、このキャッシュについて、種類や仕組みなどをじっくりと解説し、キャッシュとの上手な付き合い方について説明していきます。

キャッシュとは

キャッシュって何?

キャッシュという仕組みを知る上で、まずはみなさんのサイトがどのような流れで表示されているかを追いかけてみましょう。

WordPressを使ってサイトを公開している場合、ページを表示するまでに次のような流れとなります。

  1. サイトを閲覧する人がブラウザ(Google Chromeなど)に見たいページのURLを入力する
  2. ブラウザがURLに応じたWebサーバーに対してアクセスを行う
  3. WebサーバーはPHPを実行してデータベースからデータを取得してページを組み立てる(WordPressの動作)
  4. Webサーバーは組み立てたページをブラウザに渡す
  5. ブラウザはサーバーから渡されたページを表示する

実は、みなさんが普段ページを見るまでにはこのようなことを行われているのです。

これをページを読み込むたびに行っていると、各段階でそれぞれ時間がかかるため、ページの表示が遅いと感じることになります。

そこで、ページが表示されるまでのいくつかのポイントで出来上がったものを再利用すれば時間短縮になるのではないかと考えたものがキャッシュという仕組みになります。

例えば、上記の流れであれば、3つのポイントで再利用(=キャッシュ)できる場所があります。

  1. PHPを実行してページを生成
    再利用:生成したページ
    短縮:PHPの実行やデータベースからデータを取得する時間
  2. 生成したページを返却
    再利用:ブラウザに渡すページや画像/JS/CSS等
    短縮:Webサーバーからページを生成する素材を読み込む時間
  3. ページを表示する
    再利用:サーバーから渡されたページや画像/JS/CSS等
    短縮:Webサーバーにアクセスをする時間

このようにいろんな段階でページや画像/JS/CSS等を残して(=キャッシュ)おくことによりページの表示速度を上げることができるようになります。

キャッシュを使う上で起こる問題点

キャッシュを使うことにより、本来実行される処理やアクセスが省略され、ページを表示するまでの時間が大幅に短縮されますが、次のような問題が発生することがあります。

  • 画像を差し替えたのに、古い画像が表示されたままになっている
  • WordPressの管理ツールから記事の更新をしたのに、更新が反映されない

これらの問題はキャッシュを利用してページが表示されているために発生する問題となります。この問題に関しては、どこでキャッシュが行われているかをきちんと把握し、不必要となったキャッシュを適切に削除することにより対処できます。

これ以降、キャッシュの種類とどこでキャッシュされているのか、どのように削除を行うのかということを説明していきます。

ブラウザキャッシュ

ブラウザキャッシュとは

ブラウザキャッシュを利用すると、一度Webサーバーから取得したページや画像/JS/CSS等をブラウザ側で保持されます。

そして、次に同じページにアクセスした際にはWebサーバーからデータを取得するのではなく、ブラウザ側に保持しておいたデータを使ってページを表示することができます。

特に画像は容量が大きくなりがちなため、キャッシュすることによりアクセスの時間や容量を減らすことができるブラウザキャッシュがよく利用されます。

ブラウザキャッシュの欠点

ブラウザキャッシュの欠点としては次のようなことがあります。

  • サイトを閲覧した人によって表示されている内容が違う可能性がある
  • 一度ユーザー側にキャッシュされたものをサイト提供者側から強制的に削除する方法がない

ブラウザキャッシュの消し方

ブラウザキャッシュは次のような方法で削除することができます。

ブラウザの強制リロードを行う

ブラウザキャッシュを無視してページを再読み込みします。

例えば、Google Chrome であれば、次のように操作することにより強制リロードを行うことができます。

  • Windowsの場合は、Shift を押しながら F5 キーを押す
  • macOS の場合は、Cmd と Shift を押しながら R を押す

強制リロードのやり方はブラウザやOSごとに違いがあるため、ご利用のブラウザでどのように操作すれば強制リロードができるかを確認しておきましょう。

ブラウザの設定からブラウザキャッシュを削除する

ブラウザの強制リロードでうまく行かなかったときのみ試すようにしましょう。

サイトを更新したにも関わらずなかなか更新が反映されないという場合には、まずはブラウザの強制リロードをおこなって更新が反映されるかの確認をしましょう。

ブラウザの強制リロードをおこなっても更新の反映されない場合は、別のところでキャッシュされている可能性が高いため、これ以降の部分を確認していきます。

WordPressのキャッシュ系プラグイン

WordPressのキャッシュ系プラグインとは

WordPressはPHPというプログラミング言語で記述されたプログラムで、Webサーバー上でPHPのプログラムが実行され、データベースからデータを取得してページを生成しています。

このプログラムが実行される時間やデータベースからデータを取得する時間は複雑なページ構成になるほど長くなります。

毎回プログラムの実行やデータベースからのデータ取得を行わずに一度生成したページを再利用しようと考えられたのがWordPressのキャッシュ系プラグインとなります。

WordPressのキャッシュ系のプラグインは、一度生成したページをファイルとしてサーバー上に保持します。次回同じページが閲覧された際に保持しているファイルを返却することにより大幅な時間短縮を行います。

キャッシュ保存の流れ

キャッシュ利用の流れ

WordPressでよく利用されるキャッシュ系プラグインとしては次のようなものがあります。

これらのキャッシュ系プラグインはとても強力で、うまく利用すれば表示完了までに数秒かかっていたサイトが、1秒もかからずに表示されるといった変化をもたらすことができます。

利用上の注意としては、キャッシュ系プラグインは複数同時に使うものではないので、それぞれ個別に試してみて、ご自身のサイトにあったものを1つ選択するようにしましょう。

キャッシュ系プラグインの欠点

キャッシュ系プラグインも利点ばかりではありません。次のような欠点も存在します。

  • 記事を更新しても更新が反映されない
  • キャッシュファイルが大量に生成された結果、逆にサイトが重くなる
  • キャッシュファイルが大量に生成された結果、容量が増えすぎる

これらの問題は必要に応じてキャッシュをクリアすることによって解決することができます。

利用されているキャッシュプラグインで提供されているキャッシュの削除もしくはクリアという機能を利用して、キャッシュがあまり増えすぎないように管理しましょう。

ロリポップ!アクセラレータ

ロリポップ!アクセラレータとは

ここまで、ブラウザキャッシュとWordPressのキャッシュ系プラグインの解説を行ってきました。

最後に、ロリポップが提供しているキャッシュ機能であるロリポップ!アクセラレータについて解説します。

ロリポップ!アクセラレータは次のように動作することにより、サイトの表示速度を速くします。

  • ブラウザとWebサーバーとの間にキャッシュサーバーというものが存在してそこでキャッシュされる
  • Webサーバーが返却した内容をキャッシュサーバーで保持することにより、次回同じページや画像/JS/CSSへのアクセスがあった場合、Webサーバーにはアクセスせずに内容を返却することができる

キャッシュ保存の流れ

キャッシュ利用の流れ

ロリポップ!アクセラレータを使うと次のような利点があります

  • Webサーバー上でPHPが動作する時間やデータベースからデータを取ってくる時間をかけずにすむ
  • PHPの動作やデータベースからデータを取ってくるという処理は大量な同時アクセスにあまり強くないが、Webサーバーを介さずにキャッシュサーバーがデータを返却するため、大量な同時アクセスに耐えることができる

ロリポップ!アクセラレータは上記のような利点があるため、ページ表示速度の向上だけではなく、アクセスが大幅に増えるような場合に強力な支援を行うことが可能となります。

ロリポップ!アクセラレータの使い方

ロリポップ!アクセラレータはユーザー専用ページの「サーバーの管理・設定」メニューの「ロリポップ!アクセラレータ」から利用することができます。

ロリポップ!アクセラレータはドメインごとにON/OFFすることができます。

また、ONの場合では設定により2段階の使い方が可能です。

  • 初期設定
    • ページおよびCSS/JS/画像全てのキャッシュする
  • css js ico jpg jpeg png gif の拡張子のファイルのみキャッシュする
    • CSS/JS/画像のみをキャッシュする

ネットショップではあるサイト閲覧者のページがキャッシュされて、別のサイト閲覧者にそれが表示されると個人情報漏洩のトラブルに繋がる可能性があります。

このようなことが発生するのを防ぐために、ネットショップのようなWebサイトではCSS/JS/画像のみをキャッシュすることをおすすめします。

なお、WordPressの管理画面は全てキャッシュするという設定にしても、ロリポップ!アクセラレータのキャッシュサーバーにはキャッシュされないようになっているので、管理画面のためにCSS/JS/CSのみをキャッシュするにする必要はありません。

ロリポップ!アクセラレータが作成したキャッシュの消し方

ロリポップ!アクセラレータはページおよびCSS/JS/画像を強力にキャッシュするため、ページ更新時に反映の妨げになる場合があります。

その場合は、ユーザー専用ページの各ドメインの設定ボタンを押すと表示されるダイアログにキャッシュの削除というボタンがあるので、それを利用してキャッシュの削除を行ってください。

まとめ

今回は、3つのキャッシュについて解説しました。

キャッシュはうまく使うことによりサイトの表示速度を速くすることができますが、キャッシュされたデータを適切に削除することを怠ると、サイトの更新が反映されないといったトラブルが発生するので気をつけましょう。

サイトの表示が重いと感じた際には、まずはロリポップ!アクセラレータをONにしてサイトの表示速度が速くなるかをためしていただくことをおすすめします。

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サイト開設しよう

複数人でメールアドレスを共有するときの注意点

ロリポップCRチームのmochikoです。今回は、会社の代表メールアドレス、部署内で共有しているメールアドレスなど、複数人がひとつのメールアドレスを使う際に起こるよくある問題とその対策についてご紹介します。また、知っておくと便利なメールの仕組みについても詳しく解説します。

複数人での共有メールアドレス運用のトラブル

会社の営業所でinfo@example.comというメールアドレスを複数人で使っているケースを思い浮かべてみてください。このメールアドレスを営業所の全員で共有している場合、各々のパソコンでメールを確認閲覧できたり、営業チームは外出先からスマートフォンで確認することもありそうです。

そんなとき、次のようなトラブルが発生することがあります。

  • 誰に聞いても削除した形跡がないのに、メールサーバーにあるはずのメールが見当たらない!
  • 営業所のパソコンでは確認できたメールが、外出先でスマートフォンから確認できなかった
  • 削除したはずなのに、同じメールが復活している?

上記のようなケースは、メールを受信する際の接続方式の違いと、その設定によって発生する可能性があります。

今回は、メールの送受信の仕組みを説明しながら、大切なメールのデータを失わずに、できるだけ安全に運用するための注意点についてまとめていきます。

メールのしくみ

メールのしくみを理解するために、まずは専門用語の説明をします。この記事では以下の用語を次のような意味で使います。

  • クライアント
    メールソフトが動いている機器のことや、そこで動作しているメールソフトのことを指します。サーバーとの対比で「クライアント」というキーワードを使用していますが、難しく感じる方は、この後の説明ではおおむねメールソフトと同じ意味として読み替えてもらっても構いません。
  • メールソフト
    クライアント上でメールの送信や受信、閲覧を行うためのソフト(OutlookやThunderbird、Macやiphoneの標準メーラーなど)
  • メールサーバー
    メールを送信したり受信したりするサーバー(本記事では受信時と送信時のサーバーを区別せずにメールサーバーと表記します)

まずは、実際にメールが送られる時の流れを簡単に見てみましょう。

例)ロリポップのメールサービスを使っているAさんがBさんあてにメールを送る場合の図
  1. Aさんが自分のPCからBさん宛にメールを作成して送信する
  2. Aさんのメールソフトからロリポップのメールサーバーにメールのデータが届く(SMTP)
  3. Bさんが使っているメールサーバーにメールのデータが届く(SMTP)
  4. Bさんのメールソフトがメールをメールサーバーに取得しにいく(POPまたはIMAP)
  5. Bさんがメールソフト上でメールを確認する

かっこの中に書かれているSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やPOP(Post Office Protocol)、IMAP(Internet Message Access Protocol)などは「プロトコル」と呼ばれるものの種類を表しています。プロトコルとは、通信するときの約束事やルールのことです。
メールにはメールの、WebにはWebのルールがあって、メールソフトなどのアプリケーションが通信をするときは、そのルールを守る決まりになっています。

ここではひとつひとつのプロトコルに対する詳しい解説は割愛しますが、SMTPはメールを送信する時に使うルールで、POPとIMAPはメールを受信する時に使うルールであるということだけ覚えていただければ大丈夫です。

なんとなく全体像を把握したところで、Bさんのメールサーバーにメールが届いてからBさんが実際にメールを確認するまでを、さらに詳しく見てみましょう。

Bさんから見ると、Aさんからのメールは自分のスマートフォンまで自動的に届いているように感じるのですが、実はそうではありません。
スマートフォン上で動いているメールソフトはメールサーバーからメールが送られてくるのを待っているのではなく、自らメールサーバーにアクセスしてデータを取得しにいっています。

つまりメールサーバー側がクライアントに「メールが届いたよ」と送ってくれているのではなく、クライアント側からメールサーバーに「メールはありますか?」と問い合わせをしているのです。

POPとIMAPの違い

メールソフトでメールを受信する方法は、POPとIMAPの2種類があります。 それぞれクライアントからメールサーバーにアクセスするという点は共通していますが、 以下のような違いがあります。

POP

  • メールデータをダウンロードしてメールソフト上で閲覧することが前提の方法
  • 基本的にメールサーバーにメールが残らない(※1)

IMAP

  • メールサーバーにあるメールデータをメールソフト上からそのまま閲覧、管理する方法
  • メールサーバーの容量を気にする必要がある

※1 メールサーバーにデータを残す設定も可能です。

スマートフォンなどのモバイル機器で動くメールソフトやWebブラウザ上で使うメールソフトなどは、 メールデータをダウンロードできないため、IMAPが使われています。

共通メール運用のトラブルの原因と対処方法

ここで最初に出てきたケースについて、改めて考えてみましょう。何が起こったと考えられるのでしょうか。

  • 誰に聞いても削除した形跡がないのに、メールサーバーにあるはずのメールが見当たらない!
  • 営業所のパソコンでは確認できたメールが、外出先でスマートフォンから確認できなかった
  • 削除したはずなのに、同じメールが復活している?

メールを受信するときのPOPとIMAPの違いを踏まえて、順番に見ていきましょう。

誰に聞いても削除した形跡がないのに、メールサーバーにあるはずのメールが見当たらない!

考えられる要因

  • 新しいパソコンAで新たにメールソフトの設定を行った際の設定ミスが考えられる
  • POPにてメールサーバーにデータのコピーを残さない設定にして、メールを受信した

メールデータをパソコンAでダウンロードしてしまうと、別の時にパソコンBでメールを閲覧しようとしてもメールサーバーにメールデータがないので、メールを閲覧することができません。

ただし、パソコンAでメールデータをダウンロードするよりも前に、パソコンCでPOPで接続しメールデータをダウンロードしていた場合は、パソコンCではメールの内容を確認することができます。

対処方法

  • POPでメール設定をする際に「メールデータのコピーの残す」という設定にチェックが入っているか確認する
  • POPを使わずにIMAPで設定する

POPでは基本的にメールデータをダウンロードするため、メールサーバーに残しません。メールソフトによっては「メールデータのコピーの残す」という設定がデフォルトで有効になっていないケースがあるので、必ず確認するようにしましょう。
また、POPを使う理由が特にないのであれば、メールソフトの設定をIMAPで統一することで防ぐことが可能です。

営業所のパソコンでは確認できたメールが、外出先でスマートフォンから確認できなかった

考えられる要因

  • 営業所のパソコンのメールソフトをPOPでメールサーバーにデータのコピーを残さない設定にして、メールを受信した

最初の例でも説明したとおり、メールが確認できた営業所のパソコンは、メールサーバーからデータが削除される前にメールをダウンロードしていたと考えられます。
もしかしたら、このパソコンのメールソフトの設定がメールサーバーにデータのコピーを残さない設定になっているかもしれません。

スマートフォン上で動くメールソフトはほとんどがIMAPを使っています。IMAPでは、メールサーバー接続した時点でそこにデータがなければメールは確認できません。

対処方法

  • 該当のメールが閲覧できるパソコンのメールソフトの設定を確認する

POPでメールの設定を行う場合は、「メールデータのコピーの残す」という設定に必ずチェックが入っているか確認を行います。

こちらも、POPを使う理由が特にないのであれば、メールソフトの設定をIMAPで統一することで防ぐことが可能です。

削除したはずなのに、同じメールが復活している?

考えられる要因

  • 削除したのはPOPでダウンロードしたパソコン上にあるメールのデータであり、メールサーバーからは削除されていなかった
  • メールサーバーにメールデータが残っている状態なので、別のクライアントには同じメールが届いた

POPは基本的にダウンロードしかできないので、メールソフトでメールを削除してもメールサーバー上のデータを削除することはできません。

そのため、別のパソコンやスマートフォンがメールサーバーにアクセスすると、メールサーバーにはメールのデータが残っているので、パソコンで消したはずのメールが復活したようにみえてしまいます。

対処方法

  • メールのPOP設定を見直す

POP接続であっても、メールソフトの設定で削除操作と同時にメールサーバー上のメールデータを削除することが可能です。また、IMAPでメールを削除すると、メールサーバーのデータを削除することになるので、同じメールが再び届いてしまうということがありません。

複数人でのメール管理の落とし穴

POPによる接続であっても、設定さえ正しくしておけばメールサーバーにメールデータを保持しておくことは可能です。
しかしPOPの基本的な考え方は、「クライアントにメールデータをダウンロードして管理する」というものでした。
複数人でメールアドレスを共有する場合、メールサーバーにはメールデータを残しておく必要があるので、POPの基本的な考え方とは少し異なる使い方をすることになります。

また、POPを使ってメールソフトの設定をする際には、メールアドレスを共有する人全員が設定を正しく行う必要があります。
1台でも設定を誤ると、メールサーバーからメールのデータを削除してしまう事態になる危険性があることが先程あげた例でお分かりいただけたと思います。

こういったことを起こさないためにも、普段はメールのデータをメールサーバー側で管理する、IMAPによる接続を使うのが安全かもしれません。

ただし、残しておきたい大切なメールは、必ず定期的にメールサーバーからダウンロードしてメールデータのバックアップを取るようにしましょう。
メールサーバーにデータを残し続けることで、データ容量やメールの数が増えすぎてしまうケースもあります。メールサーバーの上限を超えないようにデータを整理しながら利用することが大切です。

共有メールアドレスでのよくあるトラブルと、POPとIMAPというメールを受信する際のルール(プロトコル)の違いについて簡単に説明してきました。
最後に、POPとIMAPにはそれぞれメリットとデメリットがありますので、利用用途に応じておすすめなケースを紹介します。

POPがおすすめなケース

  • メールの送受信をひとつのクライアントのみで行う場合
  • インターネット接続ができない環境で過去のメールを確認する必要がある場合
  • メールサーバーのディスク容量が少ない場合

IMAPがおすすめなケース

  • 複数人で管理する共有メールアドレスを使う場合
  • 外出先と自宅など、複数のクライアントからメールを使う場合
  • メールが到着し次第、新着メールとして常に確認しておきたい場合(一般的にPOPより早く確認ができます)
  • モバイル機器などクライアントのディスク容量が少ない場合
  • パソコンを買い替えた時にメールデータの移設をせずにそのまま使いたい場合

まとめ

  • 基本はIMAPで利用してサーバーのデータを複数クライアントから閲覧するのがおすすめです
  • 新しくメールソフトを設定する時は設定に間違いがないか特に注意しましょう
  • 定期的にメールサーバーのデータの容量やメールの数をチェックして、バックアップを取るなどメールデータを適切に管理するようにしましょう

メールの設定内容を理解して、正しく安全に共有メールアドレスを運用しましょう。